＝ここまでのアラスジ（ZZ亭日乗から続く）＝
2004年6月のある日、
（インチキ）観光案内の取材のために訪れた
かのラッフルズホテル。
そこは下品な原色に塗りたくられた
ライオンの像が占領していた。

これはZZの部屋から見える橋の
キモい原色ペインティングと
あるいはピンクの金魚を上げたのと同じ奴らによる
この島民の美意識を破壊せんとする陰謀か ？

そして、オーチャードロードを始め
訪れる先々に出現するライオン。
ついに奴らの侵略が開始されたのか！？

　

地下鉄オーチャード駅にも

ラッフルズホテルが完全にライオンに占領されているのにボーゼンとしたワシであるが、ちょいと用事があってオーチャードにおもむいたところ、日系百貨店の高○屋の前にも１頭（「頭」でいいのか？）発見してしまった。
連中の侵略の意図、拡大の野望はますます脹らみつつあるようだ。

そして、とうとうワシの生活圏にもその魔の手は伸びつつあったのである。
いつものように夕方のジョギングを開始したワシ。いつもよりちょいと足を延ばして、川沿いを河口に向け折り返し地点に近いラッフルズ像の脇を通過しようとした時だ。
視線の端に異様な色彩が飛び込んできた。
例によってイヤでも目に入ってくる、下品かつセンスのない色遣い。
あぁ、こんなところにまで...。しばらくこっちに走ってくるのヤメよ。

ワシには奴らの侵略を止めることはできないのであろうか。落胆しつつペースもがっくり落ちて家に向かったワシである。

とはいってもせっかくのネタだ。数日後カメラを携え自転車でラッフルズ像の悲惨な光景を撮影しに河口方面に向かった。
なんだかラッフルズ像はライオンを従えてちょっとエラソーに見えたりして（トップ画像ですね）。情けねぇ。

撮影を終え、家に戻ろうとした時ふと対岸に目をやったワシの目に原色の...。

をいをい、またかよ。
既にこの時点でワシは一種のライオンセンサーと化しているのであろうか。それとも奴らはワシの目に留まりやすい位置を計算して設置しているのであろうか。
無意識のうちにワシの目はライオンを探しているのであろうか？これはひょっとして奴らの罠にはまっているのではないだろうか。

（←クリックしてみてください。）

ワシは前回ラッフルズで流し読みをして済ませてしまった、ライオンの台座に取り付けられているプレートを丹念に読み直してみた。

どうやら、この陰謀にはご大層にもプロジェクトと名うたれ、名前まであるらしい。
SingArt だぁ？笑わせンじゃねぇっ！必要以上にコーフンするワシ。

どうやら奴らは、相当広範に、なおかつ堂々とこのバカプロジェクトを進めているらしい。ワシが発見しただけでも、ラッフルズホテル、オーチャードロード、ラッフルズ像、そしてこのボートキー脇の高層ビル群。
なんということだ。連中はこの島のランドマークに着々とこのクソバカライオン像を設置しつつあるのだ。

この島のランドマーク？ま、まてよ。
ということはまさかそこにも.....。 ワシは自転車を走らせた。

つうわけで、こんなネタでも後編まで引っ張ります。