南の島に飛ばされて３年。
出張以外ポンニチ国にはまったく帰らず、せっかく帰ったトーキョーでも仕事に徹して会社とホテルの往復と息を抜く間のない日々であった。
そんなワシに「会社がカネ出してやっからいっぺん日本に帰りなさい」というありがたいご沙汰が下された。

え？カネ出して旅行させてくれるんスか、じゃぁオーストラリアにでも.. とチラリと思ったんだが、ポンニチじゃなきゃだめ、と。
ちっ、ケチ。

営業の人が気を利かせてくれてラウンジ使えたりして。

じゃ、せっかくだから実家にでも帰りますか。それも久々に正月に帰ってテコでも海外に出ようとしないオヤジの顔でも見るかって感じで。で、もちろんメインはニセコであるのはミナサマお察しの通り。

しかして年末に近づくに従ってポンニチ国は希に見る寒波に襲われ、だんだん不安になる。
なんせワシの体中の毛穴は開き放題に開き、25度以下の気温は「寒い」と感じる始末。ひょっとすると凍死しちゃうかも。なぞと心配しつつ、大晦日、機上の人となったワシ。

深夜便なんで機内食は軽い朝飯のみ。おせちはでないの？

実は成田行きはすぐにとれたモノの、成田〜千歳がなかなかとれなくて直前までウェイティングリストでやきもき。
なんとかとれたんだけど、本数も少なくて混んでるのかなぁ、と思ってたら、なぁるほどこの通りのちっこい機体。
これじゃ席がすぐ埋まっちゃうわけですな。

ドアがそのままタラップになるのなんて北スマトラ以来かも。

空から見るゴルフ場は実に醜い。これで綺麗な自然に囲まれて運動してる気になってるオヤジどもの気が知れぬ。やっぱゴルフは一生するまいと心に誓う。

一方スキー場もこうしてみると自然破壊のナニモノでもないんだけど、こっちは一生付き合おうってんだから勝手なモンです。

千歳空港には両親と、ちょっと前の瓶で到着していた今回のツレ「めんこい君」（named by Dotaka）が待ってくれている。
めんこい君とは昨年３月以来9ヶ月ぶり。
この間柔道部に入り丸刈りとなりチョイとでかくなってたが、まだまだ子供。

実家までの道すがら立ち寄ったウトナイ湖。
子供の頃はここで家族でスケートなぞしたものだが。

もちろんメインはこいつ（下）です。
まぁ、ガッカリ島でもチリクラブ・ペッパークラブにソフトシェルクラブ、上海蟹とカニを食う機会はあるのだけれど、やっぱしこいつにかなうはずもなく。
みっしりと肉が詰まった足はもちろんだけど、味噌に悶絶。
これ一杯で腹いっぱい。
かなり高い蟹と見たが長男坊はお構いなし。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

翌日は箱根マラソンを見てから（日本の正月だなぁ）、親戚周りなどして久々にお年玉なんつうモノをくばり、３日の朝に今回のメインイベント（っていうかそのために帰ったんだけど）ニセコに出発。

出がけにお年玉を受け取ったりして、ニンマリしつつ出撃。

出撃しようとしたモノの、足はオヤジに借りたFRのオンボロクラウン。
元々は叔父貴が乗ってたモノを「冬場は恐くて運転できない」ってんで譲られたっつういわく付き。

カリンコリンに凍った実家の周りでズルッと滑って既にビビリが入りチョー安全運転。
支笏湖道路に入ってからはこの通りの路面状況。

美笛峠の手前からはこの通り雪も降り出し一瞬ホワイトアウトになっちゃったりして。
きぁぁぁぁぁ、たぁすぅけぇてぇぇぇ。
ガンガン飛ばす地元ナンバーの後続車（こっちも地元ナンバーなんだけど）にハザードランプ出しまくって抜かれる抜かれる。
お願いですから先に行ってください。

なんとか無事にニセコに到着した頃には、肩がガチンゴチンです。

そんでもって午後は久々のボードだ。
３シーズンあいちゃってますからね。まともに滑れるもんだか心配。
とりあえずボード初挑戦のめんこい君のボードをレンタルして、ニセコひらふ最緩斜面のD線に出撃。

で、久々にボードのワシにはD線で充分でした。
生まれて初めて履いたようなスノーボードの感触に、冷凍庫の中に入ったような寒さで体が動きましぇん。
一本だけ乗ったセンターフォーは降り場の強風で体が固まり、一本降りただけで膝がガクガク、なもんだから腰に負担がかかっちゃったりしてやな感じの痛みまで走る始末。

いっぽうめんこい君は初日で木の葉おとしをマスターし、ご機嫌。

すっかりヤラレて意気消沈のワシですが、夜はもちろんここに出撃。
場所が変わってからは初めてですね。
トイレも水洗となり、 アップグレード。

狩太氏にどーたかさん、スガワラさんが迎撃してくれました。
スガワラさんとは97年のNFC（伝説のニセコ・フリーライディング・キャンプ）以来かもしんない。
ニセコに一軒家を借りて、一冬過ごすとか。
ん〜、羨ましいけど不思議だぁ。