引越編
お引っ越し(その3)

　

マットレスがない。
逆上したワタシは、家具屋のにーちゃん（名刺をもらってた）の携帯に電話した。
「ドシテ、マットレスナイアルカ？」
「だって、買うときマットレスオーダーしなかったじゃーん。他で買うのか、もう持ってると思うでしょ。ははは、ないんだマットレス。」

そういうもんなんでしょうか。
確かにマットレスと別売りしてるベッドもあったけど、ちゃんと別売り表示してたし。こいつは特に表示してなかったし。おまけに値段も高かったんで、当然マットレス込みだと思ってましたよ。
そうですか、聞かなかった私が悪いんですね。
それは大変失礼いたしました。
申し訳ございません。

結局、他の店でアメリカ製の堅いマットレス（けっこうな値段だが、せっかくだからしょうがない）をオーダーして、私が自分のベッドで眠るまでにそれから2週間かかったのだった。
このマットレスは予算外だから、意地でも日本に持って帰ってやる。

この間、ワタシは毎晩ソファーで寝起きをするという、考えようによってはちょっとお洒落な（ホレ、「傷だらけの天使」とかそうだったじゃん）状況を続けざるを得なかったのである。

さて、不幸はそれだけにとどまらない。
既に「日乗」のほうでネタにしたが、ボードの梱包を解いてみたら、ボードにガッツリ傷が入っていた。

波のないこの島でリペアやってくれるとこなんかあるのか？

不安がつのる。
まぁ、それはいい。なんとかなるじゃろ。

いろいろ文句を言いつつも、寝心地の悪いソファーで眠るはめになりながらも、なんとかこの島で落ち着く先は決まったわけである。
あとは どう居心地良くしていくかである。

そうしてる間に、食器も一個一個じっくり揃えたりして、それなりに生活のペースは落ち着く方向性には向かっていく。
なんせ、この先長いですし、楽しみ少ないですからね。
楽しみのひとつとして、食器選んだりするのもじっくりやらねばいかんのだ。

ネット環境なんか、ケーブルTVセッティングしてもらって（２時間待たされた）、そこの会社のブロードバンド契約したら、たったの1時間待たされただけでセッテングのニイちゃん来たし。

まぁ、鷹揚に構えておれば事はなんとか進むってことですよ。
しかして、引っ越しただけでこの物件が住みよくなった訳では、もちろん、なかった。

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