そんなこんなで、ようやく物件はほぼ決まった。
だけどなーんも持ってないんだよね。
かろうじて身の回りのものだけ持ってきただけで、家具とか家財道具とかは置いてきた。
家具なんか全部揃えたら、破産しちゃうっちゅうか、まだ給料もらってないんでナンモ買えないんですけどぉ。

そこで力を発揮したのが、なんと使えないと評判の不動産屋のバーさん（オバハンくらいにしてあげよう）であった。
早速オーナー（大家）と交渉して、家賃2か月分の家具購入予算をぶん取ってきたのであった。
要は家賃2か月分の予算やるから、自分で好きな家具買え，と。
わーい、嬉しいなっとぉ。
人のお金でお買物である。

さっそく、仕事はそっちのけで家具やめぐりが始まっちゃったわけです。
せっかく南の島にいるしぃ、人のお金だしぃ、ってことで、目指すはインチキエスニックスタイル。
家の近くのショッピングセンターにあるエスニック家具屋に通い詰める日々が始まったのである。

ここんちは、どうやら人件費の安いインドネシアあたりに工場を持ってて、それっぽいデザインの家具をソコソコの値段で売っているのであった。
こっちでも西洋志向一辺倒から、地元の文化の見直しの機運が高まってるんですな。
町のショッピングセンターにも、エスニック雑貨屋やら家具屋やらがチラチラあるのだ。
そん中でも、ここんちは比較的値段もこなれてて、デザインもソコソコモダン。

（こんなつい立てとか）

バリのスカしたコテージみたいにするのもこっぱずかしいし、ちょうどヨサゲ。
おまけにちょうど旧正月直後のセールの真っ最中なのであった。
ソファーでしょう、ベッドでしょう....、なんかルンルン（死語）してくるワタシである。

いいなぁ、人のお金で買物するのって。
予算ギリギリまで買いまくっちゃるモンねぇ。

（これはCDラックです）

そんなわけで、引き渡しの日取りも決まり、当日に家具と別便で届いている船便の搬入を手配するワタシであった。

引越編その２に続く