翌朝起きるとやっぱしバカっ晴れ。
とりあえず散歩がてら外に出て、朝飯でも食いますか。

同じ目の前の交差点のはす向かいにカフェが。
めんどくさいからここにしよ。
って、ぜんぜん散歩にならなかったりして。
中は適度にひなびていて、近所のオヂサン達がのんびり朝食を食ってたりしていいかんじ。
東洋系のフロア係のバイトのにーちゃんもスマイル。

焼き魚定食！と言いたいところだがそんなものはもちろんない。

ツレは英語をまだ読めないのでメニューをイチイチ解説してやらねばならん。ワシもワカランよーなメニューはテキトーに不味そうなこといって誤魔化す。
ツレは結局クロワッサンチーズサンド。

こらナイフとフォークなんか使わんでかぶりつけよ。

ったく、もうちょっとおもしろそうなもん頼めよなぁ、とか言いながら自分はBLTサンドっちゅうコンサバなオーダーをしてしまうワシだ。

軽くトーストされたパンにガッツリとレタスにベーコン。焼きたてのトーストがこおばしくて朝からシアワセかも。

ちょっとお茶でもゆっくり飲んで、と思ったらツレはさっさと「さぁ、いこ」と。ちょ、ちょっと待ってくださいよ、もう。
DNAのなせる技か、既にせっかちなポンニチ人に育ちつつあるらしい。

本日はとりあえず海沿いの街、フリーマントル方面に行き、ビーチの様子なぞも見ることになったのだ。
ま、あんまし暑くならないうちに出撃しますか。

パース市内を流しつつテキトーに西の方角と標識だけを頼りにフリーマントルを目指す。
途中の至る所に石造りの教会が出現。

やっぱし元は西洋人が作った街なんですね。街といわず郊外もそんな感じ。どこがオーストラリアっぽい感じなのかと言われてもわかりません。アメリカの西海岸だよ、と言われればそう思うかも。

海が見えてしばらくすると「フリーマントル」の看板を通り過ぎた。勘を頼りにクルマを走らせていると古い建物が並ぶ地区に紛れ込んできた。
んー、たぶんこのあたりが観光地？周りは全部古くさい建物ばっかし。
低層階の商店街は自動車進入禁止で道路にテーブルが出されているっちゅう、最近ありがちな雰囲気だ。

商店街に近いパーキングスペースが空いていたんでクルマを滑り込ませる。パーキングメーターもないしどうするんだろ、えぇい、ちょっとくらいなら大丈夫でしょ、と商店街に向かう。

商店街は別にたいしたことなし。土産物屋が数軒あるのが観光地らしいけどまだ10時過ぎとあってはたいした賑わいでもない。

結局どーでもいい友達用にキーホルダー（５個でいくらみたいな）やらＴシャツやらを。
自分用にはPARTHと書いたサッカー用のシャツみたいなヤツを。絶対着ないな。

そんなことやってるうちに、なんだかんだでクルマを離れてから１時間以上経っている。早くクルマに戻らなくちゃ。

さてクルマに戻ってみるとワイパーになんか紙切れが挟まっている。

んぐっ。
イヤな予感は的中。しっかり駐車違反の切符であった。罰金25ドルなり。
どうやらここらあたりに停めるには事前にパーキングチケットを買ってダッシュボードに置かなくちゃイケナイらしい。そんなことどこにも書いてねーじゃねーか、責任者出てこいっ、と叫びかけたところで、実は目の前が警察署であったことに気がついたりして。

バタバタして時間無駄にしたくなかったんで、そのままシカトして車を発車させちゃうワシ。
ま、なんとかなるでしょ。

ガイドブックなんかによるとフリーマントルの北側にビーチの印がついている。
幹線道路からはずれてなるべく海側に海側にと車を走らせていると海沿いのキモチイイ道路に出た。道路からみる海は真っ青。そしてうねりはこれっぽっちもない。だいたいサーフポイントかどうかもわからない。
とりあえず車を停められそうな（切符は切られなそうな）ところで海岸に降りてみる。

犬連れの散歩が時々通り過ぎるだけで人気は少ない。

暑い暑いを連発していたツレはさっそく海に飛び込む。
水は澄んでいる。海は青い。
海が青い。当たり前のことだが、とってもゼータクに感じられる今日この頃。
それにしてもツレはタダじゃぶじゃぶやっているだけなんだが、いつまでたっても楽しそうにしてあがってこない。なにが楽しいんでしょうか。

ま、遠浅ではなさそうだけどサメもいなそうだしほっといても大丈夫だろう。
ん、エイはいるんですね。やられちゃったらいい思い出になることであろー。

小一時間ほどでツレがあがってきたので更に北を目指すことにする。
もうちょっと人気があってもいいんじゃないすかねぇ。

じゃ、と言ってツレはさっそく海に入るの。ヲイヲイさっき泳いだばっかしじゃねぇか、というとまだ泳ぎ足りないと。
しょーがねぇなぁ、じゃワシもちょこっと入るか。と海に入ったら海水が冷たいの。ものの５分もしないうちに体が冷えて陸にあがってしまいました。

こんなん入ってらんないでしょーと思うのだが、ツレもその他のガイジン（ここじゃローカルか）も平気で波と戯れている。

海岸の手前には気持ちのいい芝生。もちろん無料の水シャワー。昔うちに掛けていたケン・ドーンのポスターみたいな光景を見ているうちにウトウト眠くなっちゃいました。

気がつくと目の前にツレがいたりして。
ローカルのミナサマとボディーサーフィンを楽しんだらしい。あーおもしろかったぁ、と。
そりゃ何よりでございます。

お腹すいたぁ、とのツレのお言葉に先ほどの「鵠沼」に戻りランチ。
海岸沿いの洒落たカフェでランチとは気が利いてるじゃぁねぇか、え？頼んだラムバーガーはご覧の通りの巨大サイズだがシィ〜ブリィ〜ズが食を進ませて完食。
んー、なんか気持ちいいぞビールも頼んじゃお。
「スンマソン、うちはビールおいてないんで飲みたかったら道路の向こうのカフェに行って買ってきてくれ」と。
なんじゃそりゃ。おまえはホテル・カリフォルニアか。

まぁ、海も見たことですしぃ、ホテルに帰りますかってことに。

え？ホテル帰って漫画読む？馬鹿者。もったいなからタダバス乗って市内観光じゃ。
ムリヤリツレをバスに乗せて市内に出撃。昨日は閉店後だったモールや商店街も開いてます。でもたいした店があるでもなくブラブラ散策。

結局夕飯は遅い昼飯がお腹に残ってて、ホテルの帰り道に寄ったスーパーで買ったスナックで誤魔化してしまいました。せっかく海外に来てるのにもったいないかもね。

翌日は今回のメインイベントです。

第三日（全編）につづく