そんなコラムのタイトルが 「この夏を乗り越えるための傾向と対策40項」ときた。「傾向と対策」つうのは当時一世を風靡した受験参考書シリーズのタイトルから拝借しているわけで、まぁいわばハウツーモンですよと自分で言ってるわけだ。

当時としてはちょっとオシャレで気の利いたアイテムをイロイロご紹介いただいておるわけで、今みたいなコレでもかっちゅうくらい情報の押し売りがなかった頃にはこの手の情報コラムとても新鮮だったものです。

で例えばアイテムその１がモーリーブギーボード。ボディーボードですな。まだジャンルとして確立されてはおらず、ニーボードの弟版みたいな感じ。
アイテムその２は霜降りトレーナーの半袖カッティングアウトとかね。ワシもやりましたよ、襟とかデロデロになっちゃったハワイ大学のトレーナー（お土産です）。

まぁ当時のサーファーファッションといえばトップ画像の小林康彦画伯のイラストの通りですけど、サーファーテイストとり入れたインチキシティーボーイといたしましては、フィラとかタッキーニのポロにファラーのホップサックとかリバイのムーヴィンオンとかのパンツ。足元は定番のクラークスのワラビーですな。
ワシの場合はトップサイダーのレザーボートシューズだったけど。

そんでもって日焼けだ。
この頃からでしょうかねポンニチ人が日焼けにたいしてウンチクを傾けるようになったのは。それ以前は夏休み明けのクロンボ（放送禁止用語）大会みたいなので子供が日焼けを競うだけだったのではないか。
あるいは夏場に海水浴行って翌日真っ赤っかであぁ恥ずかしい、みたいな。実は海岸で夢中で麻雀やってて焼けちゃいました（そーゆーひとがけっこーいた）みたいな。

しかしてこの頃以降、我々（ってだれだ）は如何にキレイかつディープかつ年がら年中日焼けすることに心を砕くようになったわけで、日焼けノウハウの探求はインチキ日焼けサロンと下品なガングロ共が登場するまで続いたわけであります。
そういやガッカリ島には日焼けサロンなんてモノはございませんなぁ。あたりまえだけど。

もちろん波乗りアイテム的に一番重要なのはクルマ。
当時電車サーファーなるモノは存在しておらず波乗りするには海のそばに住むか、クルマを持ってるかのどっちかであったわけで、地方出身少年には縁の遠い遊びでもあったのですが。

波乗りクルマと言えばなにはなくともビートルなワケで、それもバハ仕様当たりがカッチョいい。アロハラックに板積んだりね。
ビートルについてはは４ページに渡ってびっちり特集。

画像はこの別冊に先立つ第７号の表紙です。

その他にもモロサーファーネタだけじゃなくて夏っぽいお遊び、アイテムなんかがたくさん採りあげられてて、たとえばなぜかカヌーとか、ツリークライムとか、いまじゃけっこうマジメに取り組んでる人が増えてるようなお遊びも。

ほかにも上画像ののページみたいに、サマーセーターの洗い方だのヘミングウェイにちなんだカクテルだの。
音楽だって、チョイとひねって近田春男が平山三紀とりあげてたり。それにしても今やＪーＰＯＰ評論家として大家となったハルヲちゃんは当時からこうして活躍しておったのですね。

そんなわけで、丸ごと一冊「気分はもう夏」なアイテムがてんこ盛り。
なんか、ワシってこの当時の「気分」をそのまま引きずって生きてるような気がするんですけどぉ、ってことでこの項は終了です。

ちなみにこのサーフボーイが売れたのか、このあとポパイは「スキーボーイ」「テニスボーイ」なんちゅう別冊を次々に発売していきますな。
スキーボーイはそのまんま前に採りあげた「SKI LIFE」 の続編て感じだけれど、このころまでは充分鮮度を保ってたものでした。
ほら、この表紙の彼が着てる登山ウェアでスキーってのも新鮮で...ってキリがないんでホントに終了。

(2006.6.)

いやいや、しばらく大人買いしてなかったなぁ。まぁ大人買いったってワシの場合別に全色揃えるとかいうわけでもなくカワイイもんです。

というわけで2006月6月16日。たまたまガッカリ島のデパートの紳士靴セール（全島バーゲン体勢なのだ）でめっけちゃったのが運の尽き。
まぁ、前から欲しかった、つうか30年近く欲しかったわけで、ここはひとつカミサマのお引き合わせということでジタバタせずにご購入に及びました。まぁ7000円くらいで安かったしさ、ね、いいでしょ許して、みたいな。

それにしてもガッカリ島で履くには暑苦しそうな気がするのですが、コレが案外通気性がよいらしくぜんぜん蒸れた感じがいたしません。
デザートブーツ（なんせ砂漠で履くわけだからな）もそうなんだけど、案外暑いとこ向きなのかも、だからサーファー向きなんだぜ、とこじつけてみたりしました。