Prologue


まだ春も浅い日であったような気がする。
「夏なんですけど、またスマトラ行きません？」とマルモ君から突然オファーが。
スマトラかぁ、最後に行ったのがガッカリ島にいた3年前か。
マルモ君達はワシが帰国した夏にも行っており、去年のモルディブで1年置いてまた、ってか4回目？マニアだねぇ。なんでも前回から、メダンからシボルガまで板を陸送してってな行程を一気にショートカットする技を編み出したとか。
船は前回使ったIndoJiwaだという。

SQ11、今回はジャンボ


あ、あのかったるい陸送待ちがないなら行きたいかも。とりあえず行くつもりリストに乗っけといてくださいな。

そのうち景気はどんどん悪くなり、夏のボーナスもかなりヤバそうな感じになり、それに反比例するかのように日程が長くなり、それでもあとさき考えずに振りこんだりして、気がつけば金曜午後遅い時間に成田にいるワシ。
出発金曜、帰国月曜、1泊4日の弾丸スマトラツァー、なわきゃないわけで、なんと10泊11日。ポンニチリーマン休暇取得記録をただいまギネスに申請しております。

デザートのアイスはグレードダウン？


前回のモルディブツァーもそうだったけど、こうなってくると参加できるのは自由・自営業者か自分で休暇を調整できる管理職のミナサマだけなのだよ。あとは任せたよキミタチ、シッカリヤリタマヘ。

というわけで今回もガッカリ航空でガッカリ島に深夜到着。
ターミナルロビー泊は辛いんで、あらかじめ予約を入れたトランジットホテルに
チェックイン。


こりゃ寝るだけだな。確かに1泊60ドルくらいと安いけど6時間単位でふろもトイレも共同ならけっこういいカネとるぜ、とも言える。

朝飯もターミナルのフードコートで麺、これまた7ドルとは言いお値段で。

値段の半分以上は家賃だな

ここからアサイチの便でメダンまで、は今まで通りだけどここからの乗り換えはスマトラ本島東部のシボルガじゃなくて、いきなりニアス島のグヌンシトリっす。
メダンでは現地のランドオペレーターがいつものように待っていて、これまたいつものホテルにフライトまで拉致。
買い物出かけるほどの時間はなく、ほんじゃビンタンで乾杯するしかないでしょ、とホテルのラウンジで飲んだくれる。

ポピャ？トルティーヤ？

とりあえずカンパ〜イ


あ、今回の参加者ですけど、主催（？）のマルモ君とマリちゃん、最初のスマトラツァーにも参加してたカタ、ここんとこいつも一緒のフジタ君、モルディブで一緒だったほんじょーさんとカトー師、そしてワシは今回初対面で一番の若手のアキモト君、とワシの計8名です。

いい加減酔っぱらったところでガイドが再登場し、国内線の出発ロビーへ。
なぜかいつものメルパティと、リアウっつう初めて聞く国内航空会社に分乗。
ワシはリアウなんだけど、板は長いのが乗るメルパティにと泣き別れっす。


ここでガイドがリアウのカウンター責任者らしいおばはんとやりあい始めた。
どうやら一緒に乗るほんじょーさん達3人分の板は載せられない、いや話は通してるはずだ、いーえ聞いてません、いや責任者に確かに、いーえあたしは聞いてないんだから乗らないったら乗りません、みたいな。
傍から見てるかぎり、どー見ても弱気なガイドの兄ちゃんの旗色悪し。あっちゃいったり、こっちゃいったりアタフタしてる。大丈夫かな〜。

このオバハンとじゃ役者が違いすぎ

結局、板はメルパティに乗せるように交渉したからこっち持って来いと、メルパティのカウンターでチェックイン。
絶対乗るな、最後まで確認しろよ。オーケーオーケー。ん〜あやしい。


というわけで、定刻だと40分ほど時間差のあるはずの2機のプロペラ機は結局ほぼ同時に出発。
到着はワシらがチョイと先だもの。
空港には懐かしいチャナが迎えにきており、久々の再開。

ところぉが、結局リアウ組3名のボードは到着せず。
やっぱなぁ、スンナリいくはずないとは思ったのだが、早速こうきたか。
帰りにあのガイドのクビ締めたろ。


結局チャナが、板は別便で届くことは確認。
グヌンシトリから別途陸送で追っかけ、明日ポイントで受け取るっつう手筈にチャナがアレンジ。
まぁ、チャナのやることなら問題ないだろ、っつうことでとりあえずワシらはグヌンシトリの港へゴー。

グヌンシトリ空港ターミナル全景


クルマを出す直前から、バケツひっくり返したような大雨となり、ルーフのボードケースはぐちゃぐちゃだな。
30分ほどドライブしたあと、グヌンシトリの町を抜け港に、ってボロボロのはしけがあるだけなんですけど。

そして沖には懐かしのIndoJiwaが停泊しており、ボートがこっちに向かってきた。
おぉ〜スジャ〜、久しぶりじゃんか。
ってな感じで早速IndoJiwaの甲板に。


さっそくビールノートをつくって、まずはカンパ〜イ。

スジャとキャプテン以外のクルーは入れ替わっていて、人数も3人ぐらい減ってるかな。少数精鋭って感じでしょうか。
そして今回は金髪ドレッドの青年が。ボランティアでチャナのプロジェクトを手伝ってるニュージーランドから来たバジル君。
なんか優しそうなやつだな。

ビール競争スタートっ

つまみは乾燥納豆だったりして


あれれ、なんか子どもが増えてるんですけど。
ちょうど夏休みでチャナの子供たちも乗船しているらしい。
前回一緒に乗ってた長女のシャンティはなんだかずいぶん女らしくなってるかも。
そして次女のマリア。ちょうど前回シャンティはこれくらいだったかなぁ。
でもって一番下の男の子サニー。チャナ似かもしれん。
いやみんな可愛いわ。

シャンティ、綺麗になったね〜。

マリア


サニー


あ、それとこいつも。
バニョっす。通称バニョ男。
左のほうですよ〜。

 

デッキにはなぜかドリアンがゴロゴロしてたりして、これは一昨年カトー師が大好物だったのをチャナが覚えていてシコタマ仕入れてくれたらしい。
ワシもけっこう好きですけどね。


コックももちろん替わってたんだけど、チャナに言わせると「ベスト」。
確かに晩飯の野菜いための味付けはなかなかだわ。

デザートもしっかりつくってくれて、今夜は合格。

ボートトトリップ中の飯は重要だからね。
これから楽しみっす。

船はいろいろ積み込んだあと夜出港の予定らしい。
夕食後もテキーラやりながらガヤガヤと夜遅くまでやってたんだけど、いつ部屋に降りたか覚えてないなぁ。
とにかく旅はやっと始まりますよん。

day 1st : Afuru に続く

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