ミクロネシア 2007.Dec.（前編）

ガッカリ島から帰国して堅気のお休みの職場に配属されたワシ。
なんせ会社に入って以来、平日野郎を謳歌しており体にそのリズムが染み込んでおるのです。
土日休日盆暮れ正月なんてどこ行っても人が多いし、カネはかかるし、とワシの偏屈な性格にもぴったりの平日休みであった。
しかして土日。まぁ普段の週末はしょうがないとして盆暮れは、と思ってたらカレンダー通り休め、と。
えぇ〜っ、ちょっと勘弁してくださいよぉどこ行ってナニやればいいんだよ、とボー然とするしかないワシであった。
もう都内でグデグデするかぁ？


そんな折り、北スマトラに一緒に行ったマルモ君から「正月スリランカかロンボク行こうと思うんだけどどっちがいいと思います？」とのお問い合わせ。
で、よく聞くと実は○○○に行きたいんだけど席が取れなくて...とのことであった。
ふ〜ん○○○ねぇ。

機内食は壊滅的に不味い


ちょっと知り合いの旅行代理店に聞いてあげようか、と連絡をしたところまさに速攻で
「ちょうど4人分キャンセル出たんですよ〜。入れるならすぐ連絡くださ〜い。」と。
「へ？でもマルモ君たち3人なんだよなぁ。ってことはカミサマがワシも一緒に行けって言ってるってことかぁ。」ってな天啓がひらめき、なぜかあれよあれよという間に南洋方面のトリップに。
4泊6日（機内1泊）の短い日程だけど、この正月にゼータクは言っていられない。もうこれは勢いとしか。

これくらいのほうがいいッス。


はぁ、最後のトリップが帰国前の1月のロンボクだからほぼ1年ぶりですか。
よくポンニチで我慢してましたね、っつうか忙しくて楽しくて海外どころじゃなかったってのがホントのところだが。
ちなみに○○○ですが、よんどころない事情により名前は出せませんのであしからず。

つうわけで、年末ラッシュが始まりつつある成田を飛び立ったワシらは、夕刻とある南洋の空港に降り立った。

久々にどよよ〜んとした懐かしい南の空気に取り囲まれるワシら。
あ、ワシらっちゅうのはマルモ夫妻とこれまた北スマトラで一緒だったフジタ君の4名です。
ほとんどサーファーの訪れることのない島らしく、フライトが一緒の観光客はもちろん空港のスタッフももの珍しそうにてんこ盛りのボードケースを眺めている。


ホテルは空港から割とすぐ。
周りには何にもなさそうなんで、とりあえずホテルのレストランで夕食。
地元料理や伝統料理なんてものはないらしく、ごちゃまぜのメニューでなぜかビールはバドとかよりアサヒが幅を利かせている。
さんざ機内で寝たくせにビール飲んだらまた眠くなってきちゃいましたよ。

量は破壊的に多い。ここはアメリカか？



さて翌朝。
前夜到着後連絡がついたガイドさんとの打ち合わせ通り、朝飯後にピックアップ。
ガイドのＳさんは真っ黒に日焼けした渡辺謙と伊武雅人を足して2で割ったような美丈夫だ。
ポイントはボートアクセスオンリーらしく、車で20分ほどのハーバーからボートが出るらしい。
ちなみにこのサーフガイドのオペレーションも、始まってそれほど経っていないらしくまだ手探りって感じ。

ボートは200馬力のヤマハの船外エンジン2台積んだ強力仕様でポイントまでぶっとばす。
沿岸沿いにはところどころにリゾートみたいなのがあるほかは、椰子の木も植えられてない手つかずな感じ。北スマトラでも思ったけど、椰子の木が固まってるのは人の手が入ってる証拠なんですよね。
ボートは沿岸沿いを30分くらいぶっとばしたあと、沖に向って方向を変えた。


をいをい、アウターリーフっていってもホントにアウターなんですね。
ここの環礁はかなり離れているらしく、やっと着いたポイントは岸から3〜4キロは離れてる感じ。こんな遠いポイント初めてです。

あちゃ〜、イマイチちいさいなぁ。確かにサイズは肩くらいでしょうかね。
いやいや久々のトリップ、しばらくぶりのリーフブレイクだから初日はこれくらいでいいんですよぉ。
インターネットの情報では最終日あたりにうねりが入る予測らしい。
さっそく入水。


水は暖かいし、むちゃくちゃ透明度が高くそこのリーフが丸見えで怖いくらい。
あ、ちなみにサーファー一人もいませ〜ん。ボートも留まってませ〜ん。ローカルサーファーは全国で5人だけだそうで〜す。
いやぁ〜、ぜんぜん問題ございませ〜ん。

波はリーフ沿いに奇麗に割れるレギュラーオンリー。
うねりが小さいせいかリーフ独特のグイっと押す感じは弱いけど、Ｓさんによるとうねりがヒットすれば6フィートまではイケるとか。


Marumo


Fujita

 


干いてくるとインサイドはかなり浅くなるし岩がむき出しになっちゃうけど、なんせワシらだけで貸し切りですから意地汚く奥から乗る必要もなし。
慣れてくればテイクオフもイージー。
ファンな三角波がつるりつるりとピールしてきます。

ランチはＳさんが弁当屋で仕入れてきてくれるし、クーラーには飲み物も冷えてて飲み放題。
あ、しまったビールはないのね。明日は自分で買ってこよう。

ボートのドライバーのアブちゃんが潜って突いてきてくれたサシミはんまかったっす。
風はオフショアだけど岸から遠いんで、日中ちょっとガスティで面が乱れる時もあったけど夕方近くは風も収まりグラッシーなファンウェイブを満喫。
ちなみに後からローカルの夫婦ロングボーダーが自家用艇で入ってきましたが、まぁ問題ないんでわないでしょうかってぇかフレンドリーに波分けあえる環境ですよ。
ってなことで、初日はファンウェイブを堪能して終了。


なんせ田舎なんで、街というほどのものもなくでこぼこのメインストリートの両脇数百メートルに土産物屋やレストランが並んでるだけ。

行く前にここに詳しい知り合いに、食い物は期待しちゃダメよってことであったが、Ｓさんに教えてもらった韓国料理屋で焼き肉に舌鼓。
肉も柔らかいし、スタッフのサービスもいいし全然問題ございませ〜ん。
こんな田舎にしちゃぁ上出来だぁ。


よしゃぁいいのにじゃーじゃー面で締めたりしてパッツンパッツン。
ってことで満腹となり、ホテルに帰ってバタンキューっす。

 

つうことで後編に。

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