日本じゃ夏も終わりの９月、ガッカリ島ではなんもカンケーねぇ９月の終わり。
ワシは早朝ガッカリエアポートに向かった。
クソ重たい３本入りのローラー付きコフィン（棺桶）ボードケースは無事エクセスを徴収されることなくチェックイン終了。だって背中に重いものがシコタマ入ったザック背負ってるんだも〜ん。

まだ半分寝ぼけているようなエアポートのなかをズンズン進むと待合いロビー。
そしてそこには既に深夜ガッカリ空港に到着していた今回のトリップメンバーが。

でかい背中のチャーリーが心なし縮んだように見える（わきゃない）。

前回のトリップの時と同様、エアコンが効きまくった空港内でのビバークはかなり辛かった模様。

そんで今回の目的地は北スマトラでぇす。
そう２年前の gentem surf tour を忘れられない丸茂君の企画に乗らせていただきました。ただし今回はTT師匠は忙しくて参加できず。

ガッカリ島から北スマトラ、正確にはニアス島周辺、まではまずメダンまで飛行機、そこから更に国内線に乗り継いでトリップボートの待つシボルガまで、という行程。
ガッカリ島からメダンまで小一時間、そこからシボルガまで小一時間、距離的にはガッカリ島からシボルガは西にまっすぐ小一時間なんだが直行便がないからしょうがない 。
この不便さが北スマトラ周辺を静かにしているとも言えるのだし。
ガッカリ島から直行便で港のあるメダンまで飛べるメンタワイが激混みになってるのがよい証拠と言えよう。

メダンに着いてみると、なんとチャーリーのボードケースが届いていない事が判明。
奄美→（鹿児島？）→羽田→成田→ガッカリ島→メダン、と飛行機を乗り継いできたわけで、まぁ一個くらいなくなるのが自然かも、というのは傍観者の余裕。

メダンの空港に出迎えに来ていた現地オペレーター（Niasurfだと）によれば、たぶんシンガポールに置き忘れだと。
ほんとかなぁ。

とりあえず遺失物の申告をするチャーリーの背中が心なし縮んだような気がする（わきゃない）。

世界に冠たるガッカリエアーとその子会社乗り継いできた割にはお粗末。
しかも今回はしっかりエクセスチャージとられたらしい。
石油高騰でその辺も厳しくなってんだろか。

イロイロ協議の結果、ワシらは予定通りシボルガに向かって、チャーリーの板はニアスでピックアップするアレンジに変更となったのであった。
そんでもって、ナウリ号がエンジン関係のトラブルでイマイチヤバそうなんで、船も変更になるらしい。

ちょちょちょ、ちょっとぉ、かなり不安含みの出だしなんでわないですかぁ？

ま、これも旅の一興と引きつった笑いのまま、シボルガ行きの飛行機の時間までショッピングセンターに行くこととする。サーフショップがあるとかで、チャーリーが板を調達したいとか。
もちろんサーフ「ウェアー」ショップであり、板なぞあるはずもなく。

お祈りの日（金曜日）なためガラガラのショッピングセンターをブラブラ。
マリちゃんはかなり楽しまれておりましたけど。
その様子を見たい方は画像クリックしてください 。

さてやっとこさ国内線ターミナルに到着。
ボードだのロッドケースだののどでかい荷物はとっくにバンで陸路シボルガに向かっておるので楽勝。
もちろん今回もメルパティ航空です。

国内線のアナウンスは当然まったく理解不能。
時々「シボルガ....」とか聞こえる気がするのだが、ぜんぜんわかりませ〜ん。
なんかその気配がしたんで、わまりの人に「シボルガ？シボルガ？」と確認してはまだですよ、と。

ところでチャーリーのボード紛失のおかげで、今回はまずシボルガからニアスのラグンディに寄ってボードをピックアップ（ホントに来んのかねぇ）して、時計回りにニアスを回るコースに変更になったらしい。
ラグンディ。
いわゆる「ニアス」つうのは波乗りのポイントの場合、このラグンディを指す。
そう約束の地、ってヤツですな。

前回のコースは反時計回りに回って、日程的にラグンディはよれなかったのだ。
アクシデントとはいえそのお陰でラグンディに行けることになったのは怪我の功名というか、カミサマの贈り物と言えよう。
とまぁ大人なフリをしてみたりして 。

初めて見るビンタンのノンアルコールビール。
イスラムの国ですからね。でもマズイ。

ちょっと揺れながらも飛行機は無事シボルガに到着。ここまで来りゃぁ、こっちのもの、って感じでちょっとホッとする。

あ、さて今回のメンバーですが、前回も参加で今回の仕切役（イロイロありがとうございました）の丸茂君と奥さんのマリちゃん。
丸茂君の大学時代の仲間フジタさん。
それと去年11月の gentem tour に参加のチャーリーと同じく奄美大島から生粋の「島の女」ボディーボーダーのミカちゃん。
そんでワシの6名です。

なんせ、ガッカリ島から参加のワシですら8泊9日っつうクソバカ日程（これでも短くしたんだよ〜）であるからして、お誘いはしたモノの、泣く泣く参加を諦めたかたも多いのだ。
それにしてもチャーリー達は奄美からだからほとんど２週間の旅でしょう。

ホッとしたせいか他の人の倍くらいに膨れたチャーリー（なわけ...あるかも）。

さて、シボルガの空港から港まではバスでこれまた小一時間。
メダンからずっと一緒に着いてきているインド系のおぢさんは誰？
実はマークの船のかわりに今回急遽チャーターすることになった船のオーナーらしい。

前回シボルガでボードが到着するまでダラダラしていたホテルにはマークが待っており久々の再開。
飛行機の時間が遅れたんでもう夕方だ。今回乗る船ははしけにではなくて200m位のところに停泊してる。
ナウリ号みたいなガッチリした貨物船みたいな船体ではなくて、ほっそりしたクルーザーっぽいかたち。揺れないかどうかちょっと心配、つうかとても心配。

ホテルで待ってたんだけどボードを運搬しているバンがなかなか来ないんで、暗くなってからとりあえずスピードボートで船に乗船。
乗ってみるとどうやら先客がいる。
なんでもこの船はニアス島の地震被害の復興がメインの活動らしい。先客はボランティアでニアス島に向かうオーストラリア人３名。ニアスまでは相乗りです。

ボードを待つ間、デッキでビールなぞを飲みつつこれからの予定やら、この船のこととか、ボランティアのこととかいろいろ話したような気がするんだけど、なんだかあんまし覚えていない。
丸茂君にもらった酔い止めとビールが効いたのか、眠くなっちゃって下の船室に降りて眠っちゃいました。

そういやシボルガに着いたとたん、ホッとしちゃったせいかぜんぜんカメラを構えてないんだよね。
さぁ、明日の朝にはニアスだよ〜。お休みなさい。

ゴーゴーいうエンジンの音で夜中目を覚ますと既にニアスに向かってるんだろう、船が横揺れしている。
たいした揺れじゃぁなくて、船酔いは大丈夫そう。
それともまだニアスの影で外海には出てないんだろうか、なんてことを考えつつまた眠りに落ちる。

気がつくと既に7時近くで空は明るい。
デッキに出てみると既にラグンディに到着したのか船は停泊している。
わ〜い、ラグンディで波乗りできるぞぉ、上手く乗れるかなぁドキドキ。ラグンディのビーチってどっちだぁ、と甲板の反対側に回ってみる。