そっから先の話は早い。
OMさんに手配をお願いし、ワシはあっという間にチャンギ空港のチェックインカウンターに並んでいた。

ボードケースはほぼ20kgでまったく問題ないでしょ、と思ったら22.5kgという数字にカウンターのネーチャンの眉間が寄った。スーパーバイザーらしきお兄さんに「このエクセスどうしましょう」と相談している。おまけにワシの手荷物も重さを量らせろだと。
をいをい、たった2kgくらいでエクセスかよ、いつからそんなに厳しくなったよ＞スリランカ航空。

百万ドルの笑顔でなんとかオッケーをもらったけど、どうしてよ？

しかして搭乗待合室に入ったとたん疑問は氷解。
待合室はこれ以上どうやったら持てんのよと言いたくなるような手荷物を持ったスリランカ人で一杯。
きっとこの人達、ガッカリ島に出稼ぎに来て一稼ぎして故郷に帰るヒトタチなんですね。たぶんチェックインした荷物もギリギリ限度一杯なのであろー。
そりゃカウンターのネーチャンが巨大なボードケースに目を光らすのもしょうがないよなぁ、と。

ところでこのスリランカのヒトタチ、飛行機慣れしてないのか久々の帰国で気持が高ぶってんだか、機内で落ち着きのないこと。通路をあっち行ったりこっちに来たり、通路に立って仲間とお喋りしてたり。

ちなみにワシの隣のこの方は、滑走路で離陸体勢に入ろうがお構いなし。携帯で喋りっぱなしでございます。ポンニチの航空会社なら客席乗務員の方が目を三角にしてすっ飛んで来るであろう。

と思ったら、エンジン音をかき消すようなイビキをかきながらお休みになりました。

ナルニア物語かなんか見てるうちに、あっという間にコロンボ空港に到着。
ガッカリ島からはたったの３時間半。ほとんどロンボクとかわらんなぁ。

タラップを降りて...あれれブリッジに変わってて、しかも空港はなんかムチャクチャ綺麗になってるんですけど。ガッカリ島とは言わないけれど、なんかつまんないのぉ。

ラゲッジクレームから先は以前と同じ古い建物でちょっとホッとしたりする。

そして今回は（も、か）ちゃんと Mr.ZZ と名前を書いた札持ったにぃちゃんがいた。
これまたちょっとホッ。
クルマもでかいワンボックスで、ボードごと車内に乗るんで雨とかの心配もナシ。やっぱお気楽サーフトリップオヤジとしてはこうありたいモノでございます。

夕刻のコロンボ市街はけっこうな渋滞。
たぶん高速道路とかのインフラが整備されてないんだよね。

雨がバラバラ降ってくる中、赤く染まる夕焼け空をボンヤリ見ているうちになんかアンニュイになっちゃうボク。
アンニュイになったついでに眠くもなっちゃうボクでした。

ホテルだよ、と起こされて到着したのは最初に来たときに泊まったホテル「リーフコンバー」いまは「リーフ」と改名したらしい。
そしてロビーにはガイドのシリが待っていた。
「おう久しぶりあるね、もっと早く来たかったんだけど、みんなは元気？」
「ジャヤもみんな無事、生きてるだけでラッキーね。」
このホテルのロビーも天井まで津波をかぶってスタッフが何人か犠牲になったらしいです。

シリと翌日のガイドの時間だけ確認して部屋にチェックインする。
通されたのは一番下の半地下みたいになってるフロアの一部屋。
あれ？このフロアって津波でやられてるんじゃ...と思ったら綺麗に改装されておりました。

う〜ん、津波の傷跡は見えないけれど、この妙に綺麗な部屋がかえって生々しく感じさせたりするのは考え過ぎなんでしょうか。
なんか勝手に津波の被害に思いを寄せるつうのもなんなんだが。

あんましお腹は空いてないけど、プールサイドのバーで一杯やって明日に備えてお休みなさい。

DAY 2 : Out of the Blue に続きます。