真夜中に目が醒める。
腹に響くような波の音が窓の外から聞こえてくる。そんな音を聞きながらベッドの中で浅い眠りとの行ったり来たり。
6 時過ぎに上の階でガタガタいう音で目がさめる。
外はまだ暗いけど、ティーゲルあたりがうねりをチェックしてるのかもしれない。みんな興奮して眠れなかったんだろうな。
ところが波の音はずいぶん小さくなっているようだ。

水平線が赤くなり始めたところで、ベッドを出てボードウォークに行って波チェック。
あれま、うねり落ちちゃってるんでないですか？

既にチェックに来ていた連中はボーゼンと海をみている。
あとからあとから来る連中も"Kiddin' ?"、うっそぉ〜、まじぃ〜、しんじらんなぃ、ありえねぇ〜、と。
収まりがつかなくてムリヤリ入ったヒトタチは胸くらいのサイズなのに、目の前が岩イワなあたりで際どい波乗り。

なーんだ、今日は本気のJ-ベイでスタンディングチューブのはずだったのに、と言いながらオヤヂ２名は軽くヨガってからザ・ポイントに。よかったぁ。

腰〜胸くらいではありましたがオフショアの面ツル。のんびり楽しめました。
やっとちょっと体が波乗り思い出してきたかな。
それにしても、全くのビジターであるワシラですが、そんなことをまったく意識させないリラックスしたムードはサイコーです。

軽いワンラウンドのあとの朝飯。
それもこんな環境で食えばどんなモンだって美味いに決まってる。さすがにこういう時はみそ汁納豆焼き魚よか、パンにコーヒー（ワシは紅茶ですが）でしょうな。
家では一切料理などしないと思われる長男坊のイチロヲもここでは積極的にキッチンに入る。

やればできるんだよね、その気になれば、オレタチわ。

そして、明日の午後はちょいと遊んでみますかっちゅうことで、地元の観光案内所を冷やかしてみる。サンドボーディングだの釣りだのいろいろありますな。おっ、エレファントパークかい。

さてナニにしよう。

数日分をまとめて買い置きしてもいいのですが、その日の晩飯は毎日買いだしてみることにする。
なんせ波乗り以外やることないんすよ、晩飯の献立考えるのも楽しみのうち。
朝飯のハムもどれにしようかな、と。

ちなみにJ-ベイにはツリ目人種の姿はほとんどナシ。デリコーナーのおねーちゃんには顔覚えられました。
そうそう、スーパーには鮮魚コーナーどころか缶詰以外の魚は一切ナシ。

そして宿に戻ってバルコニーでまったりタァイム。

乾いた空気に、秋口の柔らかい日差し。短パンＴシャツでオッケー。スーパーチューブの波をみながらヨガるもヨシ、瞑想するもヨシ、読書するもヨシ。
こういう時間はとても貴重な気がする今日この頃です。

（下左）イチロヲ瞑想中
（下右）すっかりイチロヲのボードケースがお気に入りの猫。

ちょっと日が傾きかけてきた頃、サイドの風がちょっと弱めになってきた。
ほんじゃまたザ・ポイントに出撃しますか。

スーパーチューブ？
あのシャローな岩イワと高速波はなんちゃってロングオヤジには不可能です。
今度生まれかわってきた時にとっておこう。

そしてツリ目おやぢが２名。
ガキンチョはどこでおぼえたのか「コンニチワー」と。
おー、そにーほんだじゅーどーげいしゃーふじやますしすきやーき。

なんか、いいなぁこのリズム。
ガキンチョもジイサマもみんなで波分け合って、ビジターのワシラにも 、な、いい波だろ、乗ってけよ楽しんでけよ、ってかんじ。
スーパーチューブがこういう雰囲気かどうかは定かじゃないけど。

ロングのおじさんも

ガキンチョは小さめの波をインサイドの掘れるセクションで、ジイサマやロングはアウトサイドでデカ目の波を、とそれぞれ楽しむ場所は違うけど、それぞれ楽しんでるのがよくわかる。

ちなみにこのロングのおじさんは大変お上手でした、というか力の入らない自然なワシ好みのライン。
おまけにノーリーシュ。
朝犬の散歩してる時にちょっと話したんだけど普通のおじさんだった。こういう人が海入ると凄いっちゅうのはほんとカッコイイです。

今夜の晩飯はパスタにソーセージ。
お得なワイン。今日のセレクトはイチロヲ。

夕飯食い終わって庭の芝生に寝ころぶとお月様。
上弦の月だったけぇ、久しぶりだねぇ〜、月見るなんてぇ〜。
あーなさけねー、こんな唄が浮かんでくる。

ま、いいや。明日の波はどうっすかね。

Day 5:Kinba the White Lion に続く