トリップボート

風は変わっておらず、午後もアウトサイドって事にする。ボートを出して暫くすると、いままで見かけたことのない大きなボートが停まっているのが目についた。
船頭が「バリから来たボートトリップの連中だ」という。
たまに、この湾に船を停めるらしくラム達は顔見知りらしい。ボートの上のおっさん達に手を振ると、ボートの上のオッさん達と何事か叫んでいる。

午前中に乗ったインサイドには３〜４隻のボートが停まっているけど、ちょいと見た感じじゃ朝ほどのクオリティじゃない感じ。干くとよくないんですかね、ここ。
岸近くはかなり浅いらしく、腰まで水に浸かって釣りをしてる漁師も10人くらいいる。

んー、なんだかなぁ、とアウトサイドを見ると....、なぬっ！波待ちしてる人影が。ブレイクも昨日ぐらいはあるみたいだ。
もう一回挑戦してみますか。しつこいねぇワシも。 船頭さん、あっち行ってー。

どうやら、アウトサイドに挑戦しているのはさっきのボートトリップの連中らしい。
そしてロング。
しかもオヤヂばかり。

ハゲたの、でっ腹、白髪、たぶん全員50がらみかそれ以上であろうか。

インサイドのオヤヂが撮ってくれました

いいなぁ、ワシも仲間とそういうボートトリップやってみたいっす。

なぞと感心してばかりもいられないんで、負けじとブレイクポイントにむかってパドル開始。

上の画像でご覧の通り、ブレイクの幅はあまり広くない。一発ドロップしてボトムターンしてトップターンのあとはスープになっちゃう感じ。
セットの間隔も比較的長いから、まぁ巻かれても横に逃げればなんとかなるでしょ、ってかんじです。

おぉっ、さっきから転がってばかりのオヤヂがとうとうメイクした。ワシも負けてはいられんです。昨日と違って、ショートも２名ほどパドルインしてきたし、早いとこ滑らねば。

今日はブレイクポイントもハッキリわかってるし、あとはセットを待つのみ。
おっ、来ましたよ。ライト側から入ってきたうねりがギュインとカーブしてこっちに向かってくる。
タイミング合わせてパドル開始。必死にパドルしてると、急に体が板ごと持ち上げられる。昨日吹っ飛ばされた時と同じ光景が足元に見えたが、強烈なブローは入らず、そのままドロップ。
一気に加速し、必死にレイルをかませて、吹っ飛ばされないように踏ん張ってボトムターン。一瞬右肩のずっと上に壁が見えたんで、そのまま横に滑る。
ってとこまでは一瞬でのことで、さてトップで板返して...、あれ、終わっちゃいました。振り向くとスープは自分の後方に過ぎ去っていくのであった。
なるほどな、慌てて横に逃げないで、カットバックせねばならんのだな。わかりました。

次のはちゃんと余裕を持ってパドルからボトムターンのスリルを味わって、トップでカットバック。もう一発ボトムターンして、頭ちょいくらいまで落ちたショルダーでプルアウト、みたいなのを２〜３本。

当て込みなんて大それたとこまでは行けなかったけど、シビレるドロップだけでも充分堪能させて頂きました。

集中せざるをえないためか、でか目の１本はミディアムサイズ５本くらいに匹敵しますね。４本ほどで充分満腹状態となり、本日の午後のラウンドは終了。

インサイドでは途中で姿が見えなくなったオヤヂ達が、肩くらいので遊んでおりました。いーなー。あんなん１０日くらい続けられたら。