既にマサチームは港を出たあとで、ラム達とグルプックに向かう。
んー、まだなんか腹に力が入らないと言うか、何というか。
通常イザ海に入る段になると胃腸関係は全面的に緊張して問題は解決されるはずなのだが、今回は違うらしい。
ま、海に入ればピシッと締まるでしょ。

ポイントに近づくとうねりは弱いながらも、とりあえずブレイクはしてるようだ。マサ氏によれば前日は頭チョイまで上がったとのことであったが、またちょいと落ちたらしい。

ポイントに着くとマサ氏達は既にスタンバイ状態。
今日が実質最終日で、せっかくだからワシが乗ってるとこをビデオで撮ってくださるという。ありがたいこってす。

せっかくなんで、送って頂いたビデオ映像の中から、多分この日の前日サイズが上がったときの映像から切り出した画像を載せさせて頂きます。

マサ氏。確かに確実に頭サイズ、ワシならオーバーヘッド。

さて肝心の撮影のほうですが、でかいのを狙わずにライト側で待っていると２〜３本たて続けに肩くらいのが入ってきた。とりあえずビデオとられんの初めてだかんなー、とできるだけイジこくインサイドまで乗り継ぐワシ。

しかして、イマイチ下っ腹に力が入らずヘロヘロ板から落ちないようにするのがやっと。（言い訳です）
２〜３本乗ったところで、 また腹具合が悪くなりアウトでじっとしたりして。うーん、辛いっす。
そんなこんなしているうちに、例によってオンショアが入り始める。向かって左側（ウィンド風にいえばポートの風ですね）からだった夏場とは違い、右側からだけど面が乱れるのは一緒ですな。

途中から出てきたリュージ氏はピークに陣取り、でか目のにアタック。ワシは気合いが入らずライト側のおこぼれを頂戴するんだが、やっぱしイマイチ力入らんす。
ここは一発ビデオのご恩返しにカメラマンに徹しますか、ってことでボートに戻りカメラを取ってくる。

この直後事件は起こった。

カメラ構えながら、セットが入って誰も乗らなきゃ乗っちゃいましょうなんて中途半端なウォーターカメラマンをやっていると、アウトからでかいのが入ってきた。
こりゃ、もう巻かれるしかないタイミングなんで、諦めてカメラを構えたところでローカルがテイクオフ。

３枚ほど連写したところで、がっぽしスープに巻き込まれ、そのとき突然手に持っていたカメラが手を離れた。
あれっ？慌ててカメラ構えてストラップしてなかったのか？

ヤバイっ。
家でハウジング付きのカメラが水に浮かないのは確認済みだ。慌てて潜って探すが、いくら水が綺麗でも、水中メガネなしじゃ全く捜索不可能。４〜５本潜って諦めた。
ちょうどいたラムが心配そうに寄ってきたんで、カメラ流したことを伝えると、探すと言ってくれたけどそりゃ無理ってもんだ。トホホ損失額は大きいっす。

はぁ、失敗したとアウトで肩を落としていると、なんとラムがカメラをめっけて来てくれた。インサイドで浮いていたらしい。
さすが海水。真水より比重が重いのだ。風呂場では沈んだハウジングも海ではギリギリ浮いてくれるのね。それよりラムが探してくれたことに感謝っす。

カメラが見つかってなんだかホッとしたのか、お腹の調子も若干復活。
ラムが自分が写真撮ってくれるっちゅうんでカメラを渡して、波乗りに専念。
重ね重ねありがたい。きっとお客思いのスンバらしいガイドに成長することであろう。

あとから見ると、ラムが撮った画像はほとんどピンぼけ、ブレブレ、しまいにゃハウジングが曇ってて使いモノになりましぇんでした。上の２枚は唯一救われたモノ。
でもカメラ自体を救ってくれたんだから文句は言えませんな。

そんな感じで午前中のラウンドは終了。昼飯喰ってまったりした後、午後のワンラウンド。いつものようにグルプックに向かう。
昼の間になんとかお腹はおさまったようだ、ヤレヤレ。

風は相変わらず右側からの風が吹いている。
するとアレフがアウトサイドに行ってチェックしてみれば、とラムに言っている。

うひゃぁ、アウトサイドっすか。とうとう来ましたか、その時が。
グルプックからの行き帰り、ボートから遠目に見えるそのポイントはいつもとてつもないのが炸裂しているようだった。でも、風が合わない（確かに右からの風だとオンショア）ってことで、今まで連れてってもらえた試しがないのであった。
きっとめんどくさいからだ、とか自分がヘタだからか？とか考えちゃいましたよ。

いつかは行きたいアウトサイド。その機会がやっと来たのであった。
「よっしゃぁ、オレわ前から行きたかったんだー、連れてってください、つうかナニがナンでも行かせろ、コラァッ！」

と、騒ぐまでもなく、いつもと違う向きに進むボート。
多分風がオフ気味になるのと、うねりが小さいからなんでしょうね。アウトサイドを選んだのは。

そんなワシの思いをよそに、ボートは湾の出口を目指して進んでゆくのであった。

近づいてみると、アウトサイドのインサイド（？）では肩くらいのが割れている。そしてラインナップは無人。

岬のリーフポイントなんてどこも一緒なのかもしれんけど、ここも確かに「大崎」です。
じゃ、ここで入りましょう、トラムが促すが「ちょっと待ってね、あっちはどうなの？ちょっとだけ見に行きましょう、イヤ、行ったらんかいっ！」と岬の更にアウトを目指すワシラです。

アウトサイドのインサイド

で、ボートでアウトサイドのブレイクに近づいてみる。
ほーれみろ、アウトはでかいぞぉっ！

マサ氏専属ガイドチームのガキンチョ。 マジで緊張してました。 そして今夜はマサ氏達最後の夜。ワシも得意のラム酒を供出し、ファミリーカフェは大盛況っす。マサ氏専属のガイドチームやら、おめーなんて見た事ねーぞっちゅうやつらまで。みんなで楽しく酒飲んで飯喰って騒ぐのだ。 マサ氏のガイドなんてグルプックの漁師さんだから、ファミリーカフェでも緊張しまくり。珍しいごちそうのハンバーがーっちゅう食い物をオカーチャンのお土産に包んでもらったり。いいっすね、こういうの。 飯おごられてごちそうさまのひとつも言えないどっかの国のバカ女に爪の垢でも煎じて飲ませたいと思うワシである。
ryuuji氏とその兄弟 例によってワシの持ち込みのラム酒で乾杯、っつうか一気呑み大会の開始ーっ！。 ほとんど生のラムにコーラをチョロッと垂らしたようなラムコークっす。おめーら全員イスラム教徒だろうが！っつう突っ込みはナシで、しまいにゃ隣の別な日本人サーファーのテーブルにまでこいつが回り始め、１５〜６歳のガキンチョが呑まされて、ゲーゲーやり始める始末。 ワシャシランモンねー。 そして、宴会は更に佳境に入り、場所をビーチ際に移したのであった。 そう、満月なのだよ。フルムーンのビーチパーティー。 ビーチ際にある高床の日よけの下で、２０人くらいでわいわい。証明はもちろん月の光だけ。音楽はアレフが乗り付けた車から。 さっき、ゲーゲーやってたガキンチョが車の脇で踊りまくりで笑える笑える。 どこからともなく集まってくる奴らやらで、ビーチパーティーは大盛況ざんす。
	（上）アレフ、ラム、マサ氏 （両脇）踊りまくるガキン （最上・下）フルムーン

楽しかったですよ、もちろん。
ってことで Tale3 : Now More Than Ever に続く。