２月は忙しかった。マジで。
俺に仕事させんなよ、と思いつつこの島での生活も２年目に突入だ。
えーと、１年間でバリ３回でしょ、ロンボク３回でしょ、ウェストジャワでしょ、んでもってスリランカ２回の合計９回か。初年度のトリップ歴としてはこんなモンだろう。特に最初の３ヵ月SARSのせいで島から出られなかったしな。優秀優秀。

で、一月ぶりのトリップはロンボク。
別に２年目最初を意識したワケじゃなくて、たまたまムリヤリ休めそうな日程にフライトがはまったんでロンボクです。今んところ、月・（水）木・日の週に３便なんですね。出発日は４時くらいに出る便なんで、午前中仕事したことにして、早引けして実質４日間。最終日は夕方の便なんで１ラウンドやって後はまったり、なんて感じなワケだ。基本的にロンボク行ける日程の時はロンボク優先だったりするワシ。好きなのね。

雨期が明け切らないこの時期、出発の時点でこっちは雨。ロンボクは晴れてるといいなぁ。

空港のゲートを出ると（ってイミグレも税関もおんなじ一部屋で、ロビーもなんにもありませんが）、ちょうど夕焼け。いつもの通りだが、また来ましたよって気になりますね。

ホテルの出迎えのワンボックスにボードを積み込み出発。迎えのホテルのにーちゃんが「今日は波大きかった。ビッグサイズ」なんていうから嬉しくなっちゃいました。ワクワク。

ホテルについてチェックインしていると、暇そうにビリヤードしてた従業員のご一同様がワラワラと近づいてきて「よく来たのー、ワレ」と歓迎してくれる。３回目にして既に常連の風格なワシである。
あ、宿は今回もマタハリ・インです。

部屋で荷物を解いて、ってケースからボード引きずり出してフィンセットするだけですけど、いつものように薄暗い道を歩いてファミリーカフェに行く。
今回は初めてのロンボクトリップで知り合ったマサ氏とタイミングを合わせてるのだ。久しぶりだなー。
「ZZサン！」と、いつものようにアレフが声をかけてくる。
あれマサ氏は？「ZZさんが着く前にできあがっちゃってホテルに帰った。」だと。困ったモンです。

「ナミ、チイサイネー」をいをい、ホテルのにーちゃんのいうこと信じたワシがバカだった。期待がヒュルヒュルとしぼんでいくのであった。
どうやら１２月くらいからこっち、ずっと波は小さいらしい。ひょっとして日本で雪が少ないのと相関関係あんのかな。
まぁ、とにかく波が小さいのはしょうがないっす。乗れれば儲けモンっちゅうことで、明日を待ちますか。

波が小さいのに早起きしてもしゃーあんめー。人も少ないらしいし、朝飯喰ってからホテルを出ることになった。

とは言っても、早起きおやぢ。５時にコーランで起こされた後は時間を持て余すんで、ちょいとウトウトしたあとに外が薄明るくなった頃、久々に散歩に出かける。

いつもステイしているクタは漁村。
朝早くから出た漁船がちょうど漁を終えて帰ってくる時間らしい。村のガキンチョ共が帰ってくる船に群がって手伝っている。

そして獲物は早速、即席の市場で売られるのであった。市場っちゅうより物々交換ってかんじですが。

おばさん達がバケツに魚やらを入れて集まってくる。馬車に乗って買いに来るのは魚屋でしょうかね？

（上）カラマリ（イカ）ですね。

（右） こんなものまで売っていた。（嘘）

で、ついてみるとホレ、この通り。
頭近いのが割れてんじゃんかよぉ。ほんとに波なかったのかぁ？ワシのこといたぶってたんじゃねぇのぉ、ねぇアレフぅ？
と、アレフを見るとほんとにビックリしてやんの。

うねりはそんなに力強い感じじゃないく、ブレイクポイントも前回よりインサイドより。前回ダブル近いのが割れた棚にはヒットしないらしい。
しかしてインサイドリーフじゃしっかり頭くらいのが割れているのだった。

既に４人くらいのショートボーダーが入っている。ゲッティングアウトしてみるとフランス人らしかった。
いやぁ、初日としては充分っすよ。つうか、充分以上。
１月のブランクって大きいンすよね。特に波乗りの場合。イマイチ体がついていかず、けっこうコケてしまいました。

やっと乗れてきたかなー、って感じになってきたところで日本人が２組ガイド連れでゲット。それとほぼ同時にフランス人組は撤退。
サイズは相変わらず頭くらいだけど、前回ほどは繋がらない波で、どっちかっちゅうとテイクオフのドロップを楽しませていただいた、ということですか。

暫くするとオンショアが入って面が乱れてきたため、ワシも撤退です。
ま、最初のワンラウンドとしては満足せねばなるまい。

ビーチに戻るとマサ氏が待っていた。
どうやらグルプックでもソコソコサイズはあがていたとか。でも、今日まではやっぱりスモールが続いたらしい。ワシが着いたせい？そんなこたぁないわなぁ。

一旦ホテルに戻って午後のセッションは２時からってことで、ビールを飲んで３時間ほどお昼寝。
部屋のドア開けっ放しにして、天井のファン回して、チョー気持ちいいっす。

ボートをシェアしたオージーのおっさん

さて、午後はサイズが上がったっちゅうグルプック。
例によって風が入っており、面はイマイチ、サイズは腰〜胸。
２〜３本肩くらいのを100mくらい無理矢理インサイドまで乗り継いでみる。んー、ま、こんなもんでしょうか。イヤイヤ乗れただけでもありがたいゼータク言ってはいけません。

ブレイクポイントも、それなりにうねりの入ったときより随分インサイド側だ。それでも、ちょっとアウトで大きめのを待つが、なかなかサイズは上がらず、たまに入ってもオンショアのせいかすぐに閉じちゃう波だったりするのであった。

ちゅうわけで初日はイマイチ燃焼できないまま終了っす。

夜は例によって、ファミリーカフェで夕食っつうか飲み会。

あ、そういえば今回アレフのアシスタントはラム。初めてロンボクに来たときナオキ君のガイドをずっとやってた奴だ。なかなかいい奴ですよ。得意技はワシが持ってゆくラム酒の一気飲み。

晩飯はUrap-Urapっちゅう、ロンボクの郷土料理。鶏肉（だったと思う）と野菜をスパイシーに炒めてご飯に載っけたモンです。けっこう美味い。だがスパイシー、それもかなり。

食い終わった頃には放心状態っす。