とりあえず、翌朝は夜明け前に起きてアサイチ出撃の準備。
しかして、まだ干いてるせいかブレイクはまだ小さい。

しばらくすると潮が上げ始め、レフトのブレイクが復活してきたようだ。ハイシーズンではないせいか、インサイドに数名のショートボーダーがいるだけ。
早速パドルアウト開始っす。

上げにかけてっちゅうことで、肩〜頭くらいのが適度な感覚で入ってくる。アウトはロング３名くらいだが、ワシが一番ピークに近い位置。
セットの一番でかいのはいただいてよさそうだ。

前夜から風がまったくないせいで、面はグラッシー。波のトップが小さく巻くが、さほどのホレ方でもなくツルンツルンのファンウェイブをクルージング。
ヘタクソな上に、バックサイドじゃ上手く滑れるわけもないのだが、なんだかうまくなったような気にさせてくる極上の波です。

トロくなるミドルセクションをこらえれば、また掘れてきて、今回もインサイドまで乗り継いで200メートル近いロングクルージングを楽しませていただきました。

２時間チョイ遊ばせていただいたところで、若干オンショアが入り始め面が乱れ始める。インサイドにもショートボーダーが10名強入ってきたところでとりあえずワンラウンド終了。

とりあえず、今回は１日ツーラウンドくらいはこなしたいと思う所存である。
ゆっくり朝飯食いながら、ローカル君がバシバシスプレーを飛ばすのを見ながらの朝食も乙なモンです。

ちょいと一休みして、ローカル君達が疲れて上がる頃に第２ラウンド突入。
昨日はまったく歯が立たなかったライトではなく、今回はメインであるレフトで'7"2の修行に励むことにする。

オンショアがやや上がり初めてはいたものの、風のせいもあってかサイズは時折頭以上のが入るのだ。
一番アウトにロングねーちゃん。インサイドにワシを含めて３名ということで、ワシにもおこぼれは充分廻ってくる。
レギュラーもダメだったのに大丈夫かい、との心配もあったのだがなんとかソコソコ滑ることは出来ました。やっぱし波がよければそれなりに遊べるものなのね、とちょっと安心。

午後のワンラウンド上がってくると、ローカルのにーちゃんが待ちかまえている。
予想はしてたけど、早速「ナミドウ？」「サイコー？」と声をかけてくる。テキトーにあしらうと、「オレタチろーかる。ろーかるＴしゃつカッテケヨ。」

ホラ来た。前回もこうだったのだ。
とりあえず前回は土産代わりというかミカジメ料っつうかで１枚づつご気持ちよくご購入に及んだが、今回はそうはいかぬ。
「もう買ったよ。持ってるよ。」「ホント？」「見せようか？」
と答えると、振り向きもせずに立ち去ったのだった。

他の連中も売りつけられているらしく、なんかねぇ、日本人が「ローカル」ちゅう言葉に弱いのに巧みにつけ込んだショーバイが成り立っているわけで、あと味悪いっす。
まぁ、職が少ないのもカネがないのもよくわかるんだが、せめてビーチクリーンやるとか、それらしいコトしてくれりゃぁまだしも、タバコ吸って吸い殻そのまま海岸に捨ててるようじゃ、説得力ゼロ。ほとんどカツアゲとかわらんでしょうが。
ガイドブックによると、このポイントのローカル連中は、某有名ローカルのご指導によりメキメキ腕を上げてるっちゅうことだが、その辺をキッチリ仕込まんと、あなた達の大好きな「リスペクト」ちゅうことにはならないんでわないでしょうか、と思ったりする。

と、オヤジの愚痴をこぼしつつコテージで一休み。テラスでウトウトするのは心地いいです。

インサイドはショートボードの皆様が技大会をやっておるが、アウト側は誰もいない。時々肩くらいのが入ってくるようなんで、キッチリ５本だけと決めてパドルアウト。

テレテレのロング波だけどインサイドまで乗り継げば、ショートのにーちゃん達が技大会繰り広げる胸腰〜ファンウェイブっす。サクッと遊んで大人のふりして岸近くまで乗り継ぐ。

雲と陸の隙間に沈む夕日は綺麗だったが、なんとなく空気が重い。

夕飯食いに出かけようとしたら、パラパラと雨が降ってきた。
まぁ、なんとかなるでしょうとそのまま歩いてレストランに到着。近くの街道の方からはなんだか賑やかな音楽が流れてくる。うーんイスラムっぽい音なんですけど、ハリラヤ？でもこの島はヒンドゥーのはずだしなぁ。

そんなこと考えながら、料理をオーダーしたところで突然バケツの水ぶちまけたようなスコールが始まった。

雨の音とディランの歌声聞きながら晩飯つうのも乙なモンである。
明日の波はどうなるんでしょうかねぇ。

part3に続く