翌朝目が醒めるとちょうど6時。
まだ日は昇っていない。
とりあえずアサイチチェックのため、うにのトゲトゲが痛い足の裏を引きずって、海岸に出かける。
噂じゃ、今日からうねりが入るってことだった。

昨日よりちょっとマシな波が割れている。ショートボーダーが一人、胸〜肩くらいのに乗っているだけ。
今日は土曜日、ローカルも出てくるだろうってことで、すぐに出ることに決める。

なんだリーフシューズ履いてるじゃねぇか。
小波好きのオージー君でした。

セットはさっきのショートボーダーが待つポイントより、アウトでさらに奥で割れている。
海面は無風で、セット間隔は長く、ほとんどポイントブレイク。
このメインポイントでは朝日がライト側の陸地から出てくるようだ。

日の出直前だというのに既にインサイドでは3〜4人のショートボーダーが波を待ち、手ごろなサイズの波に乗っている。
ただし、ブレイクポイントはイキナリ掘れ、ロングには厳しい波質のようだ。
ワシは一番アウトで、さっき大きいのが割れたところで一人待つ。
頭近い面ツルなのが割れたのだ。

ちょうどこないだのバリと同じ方向から朝日が昇ってきた。
そこへセットが入ってくる。30分ほど待って最初の1本だ。
頭ぐらいのがイキナリサイズをあげたが何とか面を合わせてテイクオフ成功。
こないだと一緒の方向に太陽からの筋が見えるが、ライトにそそり立ってくるウォールは、自分の頭の高さを超えている。
一瞬このままチューブだったりして、と思ったけど、そんなに甘くはありませんわね。
巻き上げられ気味にクローズし、グリングリンに巻かれましたです。

その後も,同じアウトでセットを待つが、セットの間隔が長いわ、人も増えてショートもアウト寄りで待ち始めるわでなかなか波が取れない。
1本だけ何とか速いのを、ただ単にレイル合わせて突っ走っただけだったものの、何とか乗れが、結局3時間ほど粘った割には3本くらいしか乗れずに終了。

実は前夜飯を食ってる時に、ホテルのショップに勤めるアグースが
「明日も小さかったら、ここより波の大きいビーチポイントに行こう」
と誘ってくれていたのだった。
朝飯を食っているとアグースと相棒のアペックスが登場。二人ともチャーリーたちが帰り際に紹介してくれていたのだ。
既にポイントはチェック済みで、ここよりもでかいし人も少ないとのこと。人が少ないのが一番と、一緒に行くことに決める。

アペックスのバイクの後ろに、裸のボード抱えてポイントに向かってゴー。
単車の二人乗りなんて、なんか若返った気分っす。
ポイントはバイクで10分ほどの入り江にあった。

ビーチという割にはけっこうアウトでブレイクしている。オンショア気味だが、サイズは軽くオーバーヘッド。
ポイントガイドでも、メインポイントよりワンサイズ大きく、メインが小さめの時はお勧めとあるがそのとおりのようだった。ただこれ以上あがると、クローズしちゃうとか。

4名ほど既に入っているが、適度にピークが分散しているようで問題なさそう。
なんせ、ビーチの状況がわからないんで、カメラをホテルに置いてきたんで画像でお見せできないのが残念です。アグースを乗っけてきた奴が、荷物見張ってくれてたんだけどね。

左側にある岩礁沿いのカレントを使ってアウトに出て行くと、けっこうなサイズがあるのがわかる。
入っているのはローカルらしく、例によっておんぼろの板だが気持ちよさそうに遊んでいる。

ちょっと様子を見てからセットを掴む。
メインポイントとは違って、三角のうねりが気持ちよくボードを押してくれる感じ。
ほれ方もロングボードには適当で、面も充分きれいっす。
100メートルほどクルーズした後プルアウト。
いやぁ、こういうのがいいんだよねぇ、アグースありがとう。

この後は調子に乗って、テイクオフからちょっとタルくなるあたりで板しごいて、カットバックしてそのまま乗り継ぎ、インサイドの掘れたセクションで当て込んだり、やりたい放題。
これがサーフィンだよね、って感じで遊ばせてもらう。
もちろんできることは少ないんですけど。

暫くすると、他のローカルも入ってきたが全く問題ナシ。
アウトで待ってるローカルも、ニコニコ気持ちよく波をシェアしてくれる（もちろんいいのはこちらが譲る）し、結局このセッションが今回の一番、となったのであった。

ちなみに、クラゲとチンクイがいたようで、後日ちょいとかゆくなったのはしょうがないかな。

オンショアが強くなったあたりであがると、朝メインポイントで見た連中がギャラリーとしている。
面も荒れ気味なんで、宿に帰って一休み。

メインポイントはやはりワンサイズ小さめのようだったので、プールサイドで昼寝こく。

小波君は午後のワンラウンド。

夕方風が弱くなったあたりでポイントチェックするけど、イマイチそうなんでその辺を散歩する。
近所のモスクの屋根のスピーカーから、調子っぱずれのコーランが聞こえたり、こういうのも込みでのトリップだな。

さて明日はもう最終日、例によって
「明日は大丈夫」
っていうんだけど、 波は上がるんでしょうか。

ホテルはリペアルーム完備だよん。

3rd Dayに続く