ミナサマ長らくお待たせいたしました。

若いネーちゃんといえば、西洋人の男にぶら下がってるような浅黒くて、どう見てもワシラの基準には合わないようなのか、チャイニーズのパッとしないようなの（水着着てる時に仕事用の眼鏡かけるな）ばっかしであるからして、コレは目立った。

目だったっていっても、まぁ、よく見ると10人並というか、たぶん江ノ島あたりなら一山100円くらいって感じではあるのだが。
でもこちとら、日本を離れて数ヶ月、おめめが腐りかけているもんだから、目に楽しい。
変な競泳水着みたいのでもなければ、やけにケツに食い込んだのでもない、普通のビキニ。

長い髪にちょっとメッシュが入ってて。腰にはパレオ、みたいな。
ね、普通でしょ。でも嬉しいの。そゆのが。
ひょっとしたら日本人かもな。
なんてことで遠目ながらに、日曜日のプールサイドの楽しみであった。

ところがある日、なんだか混んでるなー、と思ったらたまたま空いてた、ワタシの隣にそのサーファーネーちゃんが来たのである。
「May I ..?」かなんか聞かれちゃって、こっちはしどろもどろである。

どうやら洋書持ってるし、日本人ではなさそうだ。
さぁそれから大変。

せっかく選曲決めたCDなんか聞けるわけなし。
だって、話しかけられるかもしれないじゃん。
本も集中できないから、雑誌をパラパラするだけ。
コレコレ、泳ぐ前に髪まとめるのはいいけど、やたらうなじを見せびらかすな、ドキドキ、とか。

画像はご本人。思わず盗撮してしまいました。

仕草全てが、ココロなしかこっちを意識しているような。
たまたま空いてた？でも他にも空いたとこはあるしぃ。
イヤイヤ、まさかな。
冷静になれ、一山百円だぞ。
あ、コラ、目の前でビキニのパンツを直すんじゃなーい。

特にうつぶせになったり、プールに飛び込んで誤魔化さざるを得ない状況に至らなかったのは、長年の修行の賜物であろうか。
単なる歳で、元気がなくなったのか。

ホレホレ、携帯が鳴ってますよお嬢さん。
おーっ、胡座をかいて携帯で話す仕草もキュート。
ん、なんだか様子がチョと違う。
もう一個空いてるビーチチェアーを動かしてるとこ見ると、どうやら誰かが来るらしい。

結局やってきたのは、金儲けだけは上手そうな、水ぶくれした刈上げのだっせぇチャイニーズの彼氏（？）であった。
やっぱりなー、そんなもんだろと思ったよ。
ちっ。CDでも聞きますか。

一山百円、一山百円。フンだ。