最終日。
今日はゆっくりワンラウンドの予定。 ホントかね。

昨日は食べられなかった朝食を宿でとる。なかなかよい眺め。

ただしオーダー取りにきたおネーチャンはムチャクチャどんくさい。
一人一人オーダー聞くんだが、なんか慣れてないっちゅうかオドオドしてる。
４人ともアメリカンブレックファーストなんだが、お茶かコーヒーか、卵の焼き方、ソーセージかベーコンか、トーストかクロワッサンか....。

ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいよ「協議」って、そんなんじゃなかったじゃないっすか。
もう出発の段階でベテランのお二人はすっかり「山越え」案で固まりかけ、歩き出さんばかりだったじゃないっすか。
で、誰かルート知ってるのかっちゅうと、Naokixが前回会社の同僚と来たときに夜歩こうとして真っ暗なんで断念した、と。ルート図とかにほっそい線で「トレイル」って書いてあるだけじゃないっすか。

宿から見ると、どー見てもけっこうな標高差ありそうだし、暑そうだし、蚊はいそうだし、途中で迷う可能性だってあるし、最終日なんだからクライミングにたっぷり使いましょうよ、と泣かんばかりにワシは懇願したのであった。
下の宿の受付で「４５分くらいかかる」と聞いてもそれでもまだ歩きたそうなご両人。普通４５分って聞いたらヤメルだろ。最終日で時間ないんだから。
ちょうどボートが一人20バーツ（コレは安い）で行ってくれる、って話にならなきゃマジで歩かされるとこでしたよ、もう。

快晴、無風、ボートは真っ青な海をドバババァッっと滑ってゆく。途中ライレイウェストビーチとか通り過ぎる。
海から見るタイワンドウォールはまた違った景色。

あー、快適だ。
下手すりゃ今頃藪かき分けてたかと重うとゾッとしちゃいますよ、ホントに。

途中いくつもの奇岩の間をすり抜けてトンサイビーチに到着。

なるほどビーチ脇から屏風のように岩場が続いている。
岩場には取り付いてるクライマー達が蟻さんみたいにポツリポツリと見える 。
さすがにクラビでも一番人気のゲレンデだ。

メインのビーチから500m近く岩場が続いており、どこもかしこもカブリまくり。
どうやらココの岩場はグレードが高いところが多そうだ。

ルート図で見るとワシとNaokixに手頃なのは１本。
その脇に＞ＳかいちょとO.T.氏が狙うルートも隣接しているらしい。

さっそくO.T.氏がルート図でチェック。
＞かいちょもO.T.氏もこのルート攻略にはかなりの執念を燃やしている様子です。

そんでもって、仕方ないからO氏が今年春に惜しいところでRP残してた、ポッキリルートとなりの７a（１１ｄ）Babes In Thailand
３☆をトライ。イメトレでムーブをほぼ自動化したというだけあって、ほぼ1年ぶりとは思えないスムーズな登りで攻めたものの、
最後のムーブでガバがとれず、1本めは惜しくもフォール。

これは１本目。
うーん、悔しい。

自分はこの7a、前回RPしてるので、その２つ隣の７a+Lal Bab 3星をトライ。出だしがなんか悪いので、すぐオンサイトあきらめ、
1本目は各駅停車でムーブを探りながらRPに備える。要所には超ガバがあるのでなんとかなりそうな感じ。
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さて、O氏７aの2便目。最終ボルトまでは完璧。しかし1本目でフォールした最後のガバを1度とりそこなって、ちょっとヒヤッと
したものの、気合ですかさず取り直してお見事！みごとRP完成しました。おめでとうございます。

そして自分の7a+2便目。　
待ち時間に他人の登りも研究して、イメトレも十分。登り出すとなんかやたらすんなりムーブが
決まって核心あたりも楽勝でこなし、終了点近くでは超慎重にレストしながら登って、RP！
こんな楽勝に2撃できるとは思わなかった。やっぱ３キロの減量効果かも・・。
でもこのルート、自分みたいに背が低いと、下から５ｍくらいで縦ホールドのムーブに入ってからが１本目クリップなんで、ちっと危ねえよなあ、って思ってたら、でかい西洋人がやると、下のテラスからただ手をヒョイと伸ばすだけで、楽勝にクリップできちゃうんだよね。ウラヤマシ。

Sakamoto First Trial @ Lal Bab (7a+)

ココどうやって登んのかなぁ、ほんとに6aとかいうグレードなんすか？
なんて眺めててたら、Ｓかいちょのレポートの通り、一番肝心なとっつきのホールドが根本からボッコリ折れているらしい。

結局、かいちょがレストしている間に7a+にぶら下がるけど、ハナっからできるわけないっしょこんなの。とは言いつつもガバだし、かぶってるし、けっこうワシ好みなんで無理やり引っ張り上げてもらってるうちに完全にパンプしてしまいました。

宿に戻って、荷物を片づけ、帰りのボートを拾う。
で、コレが例の直付け船外機っつうかエンジン。
舵なんてモノはなく、台座が回ってエンジンごと向きを変えるのだ。
ほれ、ドババババァッ！

あっという間にタイワンドウォールが遠ざかってゆく。
さいならクラビ。

送ってきたのと同じワゴン車が船着き場で待ってるはずです。

予定通り、ワゴン車に乗って空港に向かう。とは言っても帰りはクラビ空港じゃありません。
ワシラが向かうのはプーケット。
帰りの直行便は日曜日に飛んでないんで、プーケット便なのだ。シルクエアーは週末しか休みの取れないポンニチ人サラリーマンのことは考えてくれていない。（これ、ロンボク便も一緒です）

帰りの車はもちろん爆睡大会。

腹減った。ワシラったら、昼飯食ってないんだ。

４時間近いドライブの途中、ドライバーに頼んで途中のドライブインみたいなところに寄ってもらう。

ってわけで、この辺で撮影するのも疲れてきて、写真は終了。

それにしてもはじめてのクライミングトリップはなかなか楽しかったっす。なんせ３日連続登るなんてことは初めてなんで、ペース配分がぜんぜんわかんなかったけど、ベテランご両名の暖かくも厳しいクライミングのペースにより、短いながらもヒジョーに濃い内容の合宿でした。
なんかわずか３日だったけど、ちょっとはクライミングのレベルがアップしたような気がする。（たぶん気のせい）

最後に、足から宿から全部おんぶにだっこで手配してくれた＞Ｓかいちょに感謝。いつも通り、いろいろご指導アドバイスをしていただいたO.T.氏ありがとうございました。次回までにもうちょっとレベルを上げて、もっと楽しめるようになりたいな。

っつうことで、次回のクラビ合宿に続く？