ファーストアルバムの印象が強くて、そのイメージから抜け出せない人っていますよね。
逆にこっちがイメージ勝手に決めつけて、そのあとのアルバムが気に入らなくて聞かなくなっちゃうとか。

この人の場合、最初のイメージが強烈で、そんでもってそのイメージを持続していて、でも飽きられずに長続きしてるってのはすごいな。少なくとも俺にとっては。
でも、俺はこのファーストアルバムがやっぱり一番好き。

バックも腕っこきの連中が自分でも楽しみながらやってるって感じで、気負ってないっちゅうか。
タイトル曲もいいけど、俺的には4曲目の'Young Blood'かな、一番好きなのは。きっとこういうミディアムアップテンポなのが好きなんだ俺は。

確かグラミー賞の新人賞かなんかとったんだよね、このアルバムで。
ビデオクリップみたいなのでは前にも見てたんだが、テレビでガッツり映った時にはゲッ、ブスじゃん、みたいな。
でも関係ないですわ、このアンニュイかつジャージーなお味には、ルックスは関係なし。
逆にバリバリの美人だとだめだね、たぶんこういうお味の方は。

見た目とか、トムウェイツとつきあってたとかで、最初は勝手に破滅型だな、と思い込んでたんだが、どうしてどうして息が長いこと。
気がつけば、ジャズだのスタンダードだののアルバムまで作ってて、それが見事にリッキーリージョーンズ節なのね。こういうキャラクターは強いわ。

たしか、フィービースノーと同じ９０年頃頃に、大久保のおんなじホールでライブをやって、これも見にいった。バックなしの、ギター1本でワンステージ飽きさせない、楽しーいライブだった記憶がございます。

特別な思い出とか、イメージとかはないんだけど、それがかえって長く聞き続けてきた理由でしょうかね。

そうだなぁ、ちょっとけだるい午後かなぁ。もちろん夜でもいいけど。