ワシラくらいの年代（昭和30年代前半生まれくらい）の人間で、ワシのページ覗いてるような人間は、多かれ少なかれイーグルスについてはそれなりの思い入れがあると思われる。（あるでしょ？おぢさん）
たぶんそれはドゥービーズについても同じなはずではあるんだが、ヨコノリ関連の人間にとって（あるいはポパイ＝西海岸かぶれの通過儀礼を受けた者）にとっては、イーグルスの方が思い入れは深いに違いない。

そしてそれぞれにとって思い入れのあるイーグルスののアルバムがあるはずだ。
もちろん「ホテル・カリフォルニア」でしょうとも。そりゃ間違いございませんでしょう。代表作だ。

でもワシにとっては、このアルバム「呪われた夜」（なんでこんな邦題なんでしょうか？）なんだな。
それは多分、「ホテル・カリフォルニア」が発表された1976年から1977年くらいがワシの大学受験の真っ最中で、洋楽なんて聴いてる場合かよ、ちゅう時期であり、気がついたら、既に「ホテル・カリフォルニア」は殆ど歌謡曲並に世間様で流行していたことに大きく影響されている。「けっ、流行歌かよ」みたいな。
昔っから素直じゃないワシである。
でもね、たとえばピンクレディーが解散コンサートで歌っちゃったりしてワケで、やっぱ流行歌じゃろってことになるわけさ。

じゃ、このホテルカリフォルニアの前に出た「これらの夜のうちの一つ」（とふざけて直訳して呼んでいた）をオンタイムで聞いてたかっちゅうと、実はそうでもなくて、アルバムとして聴いたのはホテルカリフォルニアより後だったりするから話はややこしい。

大学２年の夏休み、ワシは田舎である北海道は苫小牧に帰省しておった。ま、やることないし、東京の夏は地獄だし。
ちなみに、苫小牧っちゅう土地は太平洋に面しているせいで夏でもせいぜい28度くらいしかならない土地で、大学１年の夏休み、間違って履修したフィールドホッケーの実技で初めて関東の夏を経験したワシは死にかけた。
で、２年の夏はさっさと帰省して、ついでに自動車免許を取ることにしたのだった。

ちゅうても自動車学校は午前中しかないし、っちゅうことで友達か誰かの紹介で夜飲み屋でバイトをやったのだ。たしかラムの焼き肉と焼酎が中心の店であった。（今考えると焼酎ってのは先見の明がありましたな）

でもって、皿洗い兼厨房で簡単な揚げ物とかの担当だったワシだが、毎晩かけてたのが、このアルバムです。他にはカーリーサイモンの「男の子のように」とか、「サタデーナイトフィーバー」だな。これについても近々書くことであろう。
であるからして、このアルバムの前奏のベースが聞こえてきた瞬間にワシをあの頃に連れて行ってくれるタイムマシーンなのだよ、このアルバムは。
そおゆうアルバムって（シングルでもいいけどさ）あるでしょ、だれにでも。

今更星つけるのもなんですが、★★★★★にせざるをえんでしょう。
(2004.4.)