秋ですなぁ。って一年中夏なんだが雨季なんでちょっと涼しい（と感じる毛穴の開いた今日この頃）日もあって、ついでにエアコン入れたりしてムリヤリ秋な気分を味わったりする。
そんな（どんなだ）気分にぴったりの一枚が今回のかも。
これまた珍しく最近のリリースですな。ＣＤ屋で何となくジャケットが気になって、ちょっとした推薦文も気になって、買っちまいました。

音は....フォーク...です。
スリーフィンガー主体のギターに、アコースティックな音を重ねてるだけ。
初期のS&G。そんな音の印象。

今どき何が楽しくてこんな音出すんじゃぁぁぁっ！カネかえせぇぇぇぇっ！
とブチ切れてもよいかもしれん。
でも、呟くような声がなぜか心に沁みるのね。だって秋だから。

どうやらこのIron & Wineってのはグループっつうかユニットのようなふりをしているが、このジャケットの絵のオッさん（Sam Beamというらしい）がほとんど一人で身内と一緒にやってる感じらしい。
こういうのって one-guy-and-his-tapedeck affairsとかbedroom-styleとかいうらしい。
ようするに自分ちでしこしこ録音するっつう、引き籠もりがちな音楽ってことでしょうか。そういや何となく内省的な雰囲気。引き籠もりがちなワシには親近感がわいたりする。

ちなみに、どんな人（たち）なんかはここでチェックできますね。
http://www.ironandwine.com/
ジャケット通りのむくつけきオヤヂがこんな静かなアルバムつくるのかと思うと、ちょっと愉快で、ちょっと不気味でもある。
でもなぜだか、ひじょーによろすいのです。 自分の好きな音を純粋にやってる感じが。

で、ですねぇ、たまたま同じ時期にこういうのも買ってしまったんですな。
どうやら北欧あたりの若者達らしいんだが、音の印象を書くとまったくiron & wineといっしょ。
フォークで初期のS&Gなんすよ。
でもね、なぜか親近感がわかないっつうか、なんでてめーら若いモンがこんな音出さなきゃなんねーんだよっ、って思っちゃうのね。
われながら理不尽ではあるが、ただただスタイルまねしてるみたいな感じがするのであった。
好きなら好きで勝手にやってていいけど、売りモンにすんなよ、これならS&Gの昔の聴いてりゃいいよ、みたいな。
この辺の印象の違いがどうにも自分でもわかりませんなぁ。

で、一方このオヤジに対しては「ヨカヨカ」とくるんだからまぁ理不尽と言えば理不尽だが、なんつうか斧音の深みみたいなモンが違うような気がするのであった。
こればっかは感じ方だから、King of Convenience のほうが若々しくてあたしゃ好きです、という人がいてもぜんぜんおかしくありません。
アコースティックな音が聞きたいかたは両方視聴をお薦めいたします。