AORの棚

HARD CANDY

Ned Doheny

1976

 

西海岸、ウエストコーストサウンド。
んー、死語だ。

そんな時代を代表するレーベルに「アサイラム」ちゅうのがあったんだな。
とりあえず、ジャクソンブラウンだのをチェックしてると、嫌が応でもその名前にぶつかって、そうなるとレーベル第1号のLPが「ネッドドヒニー」ちゅう人のアルバムである、なんちゅう話になる。

それとは別に、輸入レコード屋回ってると、なんかいい感じのジャケットにぶつかっていて、気になっていた。
アサイラムで知ったのが先か、ジャケットで見たのが先か、いまとなっては定かじゃないんだけど、そんなアルバムがこいつです。

なんか、ヌメっとしたっちゅうか、外人らしくない体毛の薄そうな、育ちのよさそうなオニーチャンが水かけられてるっつう姿が、そのころ主流の長髪ヒゲ面、コークバリバリやってんぞー、っつう人達と違って安心感を醸しだしたモノだった。

同じ年にリリースされた「SILK DEGREES」が必修科目だったとのは違って、いまみちマイナーっつうか通好みっちゅうか、周りの連中が聞いてなかったせいで実際に買ったのは、けっこうあとだったような気がしますね。

ほんでもって、レコード針を落としてみると(これも死語)カントリーとかブルースとかをベースにしたほかの西海岸モノとはちょっと違った、ジャージーっつうかちょっと大人な音だったのよ。
おっ、ちょっとこれは違うぞ、と。
ダンフォーゲルバーグみたいな、いかにも西海岸みたいのに飽き飽きしてたのかもしれん。

ところぉが、声は甘い。
この辺にぐっと来たんだろうなぁ、多分。
なんかいかにも育ち良さそうぢゃんさぁ。
俺は育ちの良さそうなのにアコガレるんだ。根が田舎モンだからさ。

で、このアルバムにまつわる特別な思いではないんだけどね。
そんでも曲と音だけでずーっと聞き続けているアルバムですわ。


ZZ's Cafe でのローテーション度:★★★★★

 

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