こっぱずかしい過去シリーズです。
だいたい知ってますか「古井戸」？
と思ってアマゾン調べたけどオリジナルのＣＤ化は一枚もナシ。かろうじてベスト版があるだけで、あとは懐かしのフォークソング特集みたいなコンピレーションに入ってるだけですわ。
古井戸ってぇのは二人組のフォークバンドでしてね。ボーカルの加奈崎芳太郎と仲井戸麗市のコンビだったんですよ。仲井戸麗市知ってるでしょ、そう、あのRCサクセションのギターでキースリチャードみたいな顔してギター弾いてるチャボ。あの人が最初にいたバンドなんすよ。

今回とりあげたCDはデビューアルバムから４枚目までのアルバムをただそのまんま２枚組のＣＤに入れただけ、まぁ、手抜きと言えば手抜きなんだけど下手な編集とかフィルターとか入ってないのがありがたいっす。

で、ワシは中学生から高校生にかけて「フォーク」な若者であったわけであり、コピーバンドな青春であり、ベルボトムでおまけに母親に頼んで作ってもらったつぎはぎジーンズな下半身であり、なおかつその下半身は童貞であったと。あ、関係ないか。

で、そのコピーしたバンドのひとつがこの古井戸だったの。
ワシが育った苫小牧にですね、来たんですよ古井戸が。確か他のフォークバンドとセットの地方巡業であったと思うんだけど、市民会館の大ホールでしたね。大ホールっつうたって2000人も入らないようなとこだったと思うけど。
ちなみにこの大ホールには「あのねのね」も来ましたね。カンケーねぇか。いやカンケーねぇことないな。
チャボはなんか腰ダメでギブソンのハミングバード弾いてるの。カッコよかったなぁ。で、加奈崎さんはそのころフォークのライブで受ける条件のつまんないギャグトーク担当で。
古井戸は「さなえちゃん」っつう今聴くと面白くも何ともないギャグソングが先に流行っちゃって、そのイメージが強かったんだけど、誰かが持ってたLPを聴いてみたらコレがなんだかよかったんですな。
「よかった」っつう要因は「コレならオレも歌えるかも」ってことにも繋がるわけで、一生懸命コピーしました。 そんで文化祭でも歌っちゃったりした。

さて、そんなこともすっかり過去のこと扱いにしていた10年ほど前。なぜか突然このCDが手に入ったのであった。
買ったんじゃないんすよ、誰かにもらったの。それも試聴盤を。
ふわぁ〜懐かすいぃ〜。
さっそく家に帰って聴いたですよ。

で、いやぁ〜参りましたわ。なにが参ったって１曲聴くじゃないですか。でだいたいフェードアウトとかで曲が終わるでしょ。そうすっと次の曲のイントロが勝手に頭の中で鳴るの。
も〜イヤッ、次から次へとどんどん勝手に頭の中で。そゆことってありませんか。
未だに自分のパスポートナンバー（けっこう書く機会あり）も、自宅の電話番号（だって一人暮らしで自分ちに電話なんてかけんだろう）すら覚えられないっちゅうのに、なんでこんなのが記憶中枢に入ってるンだぁっ！ってな感じ。
あーほんとオレの頭の中ってどうなんってるんだろ、いっぺん見てみてー。

あ、音はですね、最初の２枚は叙情派フォークとでも言いましょうか、四畳半的であり、中央線沿線的であり、かなり恥ずかしいです。それがだんだん当時の「ニューミュージック」のはしりの影響受けて、ブルース歌ってみたり、かと思うとＲＣのチャボとしては抹殺したいんだろうな的な女々しい朗読があったり、まグチャグチャです。

あーなんかまとまりなくなっちゃったなぁ。
でも時々夜中に酔っぱらって一人で弾いちゃったりするんだよ、ワシ。