あけて２日目。
夕べもいつもの通りあっという間に気絶しちまったらしい。
そうそう、夜中目が覚めてちょっとボーっとしていたら、突然停電になった。ヘッドランプ（トリップにはいつも持っていって、枕元においてます）をつけて部屋から出てみると、ホントにたくさんの星が輝いてるのが、椰子の木の間から見えた。
新月が明けたばっかりなんだよね。 その割には波ねーなぁ。

そして、今朝も波は小さいまま。つーか、昨日より小さいんじゃねーの？

昨日と同じようにライトをチェックに行くというか、なんとなくただ朝の散歩をしに行ったというか。

牛さんも心なしか元気がなかったように見えたのは気のせいでしょうか。
しかして、昨日海の上で聞いたお言葉を思い出しとりあえずパドルインすることにする。
なんたって、天国ですからね。入らなくっちゃもったいない。

今日も最初は一人だったけど、すぐに数名のショートボーダーが入ってくる。昨日何人かのグループが夕方ホテルに到着してたけどその連中かな。
サイズは、んー、腰〜胸ってとこでしょうか。

セットの間隔は明らかに昨日より長いっす。15分にワンセット。それもワシが待ってるちょいアウトサイドじゃ割れないこともある。
ショートの皆さんが待ってるとこからなら乗れるんだろうけど、この波数じゃ申し訳ないしなぁ。

もっとライト側ではけっこうコンスタントに割れてるのが見える。前回も遊んだけど早めに割れちゃうのが多いけど、うまく当てればソコソコの距離は乗れるはず。
んー、どないしょ、でもなんせ波が少ないってことで行っちゃいました。

移動してみると、うねりのサイズによって割れる位置がシフトするようだ。しかもデカ目のはワイドに割れる。繋げそうなサイズのを待ってると、デカ目のやつのスープを食らう。なかなか悩ましい状況でございます。

結局食らうの嫌さに外めの位置で待つ事にしたため、一発芸大会。それもレフトのみだから芸にもなんないっす。そんなんをしばらく続けてたり、軽いオフショアで巻き上がるリップからのスプレーがつくる小さな虹を鑑賞したり。

どうやら、インサイドのミナサマはセットが入らずなかなか乗れていないようだ。こっちを眺めながら、移動するかどうか悩んでるらしい。ロングだから乗れてんだよアレ、ショートじゃダメでしょ、みたいなこと話してるんでしょうか。
小一時間ほど１０本以上遊んで、いい加減飽きてきたため元のポイントに戻る、っつうかもう上がっちゃってもいいかも、と。

さっき待ってたアウト目に到着したあたりで、なんとなくセットが入りそうな予感がした。「もしこれで乗れたら、そのまま上がりますんで調子いいのをくださいませ。」とココロの中でカミサマにお願いしてみる。
するとまぁどうでしょう。
今回のトリップもハズシそうなワシを不憫に思ったか、頭くらいになりそうなセットが入ってきたではありませんか。
ワシは必死にパドルして、普通こーゆー時は必ずパーリングしちゃったりするところを、綺麗にテイクオフ。
うひひ、頭近くあるっす。インサイドで待つショートの連中が「Yeh!」と叫ぶ脇をダウンザラインですり抜けて、いつもはクローズして終わっちゃうセクションもなんとかすり抜けて、今度はアップスンダウンしながらインサイドまで一本で繋げちゃいーの、最後にワイドに割れたとこからはボードに腹這いになって、岸近くまで。
おぉ、我ながら満足。たぶん200m近く乗り継いだであろう。この１本でモトはとたような気がいたします。カミサマありがとう。

しかしなんですな、物事すべからく、謙虚な姿勢で取り組めば最後に結果は出るモンですな。なぞとニヤニヤしながらプールに飛び込み、潮を抜く。いやはや、気持ちいいっす。

朝飯をホテルで食って、部屋に戻ろうとするとちょうどチーム・ドロップインが出撃するところであった。桑原クワバラ。

コラそこのオマエだ。

ちょいと休んで、チーム・ドロップインがいないのを確認して第２ラウンド開始。
とはいっても、今回はライトに行ってみるか、と。まだ新しい板レギュラーで試してないモンすから。
風は軽いオンショアに変わっており、ちょっとマッシーな肩くらいのが割れているようだ。なんとなく遠州灘のビーチブレイクに雰囲気が似てるかも。

最初はテイクオフポイントがわからず、なかなか来ないセットを待ってると、必ず待ってるとこよりアウトで割れやがる。なんかよくあるイケナイパターンなような気がする。ひょっとすると風かカレントでインサイドかピーク側に流されてんのかも。
ほんじゃ、おもっきり（といってもたいした距離じゃないけど）アウトに出てみるとうまいことリズムが合ってきたようだ。

マッシーなうねりがボトムでぐいっと持ち上げられて、ダンパー気味に割れちゃうのが半分くらいあるけど、波のリズムがなんとなくわかってきたかも。
よっしゃ、今回のノルマは20本だ、と自分で決める。
途中肩チョイくらいのファンサーフが、わりと短い間隔で入って、ゲティングアウトしては次のが入ってくる、なんてワンコサーフィン状態となる 時間帯もあり、こりゃ楽しいけどもそっと休ませろ、じゃなかった、休ませてください、なんてゼータクなひと時もあったりする。

後半、波数が少なくなったあたりで風が入り始め、目標直前の17本で終了。キッチリ乗れたのだけ数えた割にはよく遊べました。

初めてバリに来た20数年前に、出てきたビールのジョッキがキンキンに凍らせていたのに感激したんだが、この伝統は今も受け継がれておる。美味いビールの適温ですか？南の島では低けりゃ低いほどいいんです。

ここでナシチャンプルー頼んだのははじめてだけど、テンペが美味くてなかなかいけました。今度来たらまた頼むかも。

というわけで、このケースもクリネックス謹製。ちょっと欲しいかも。

ちなみにインドー方面では、ティッシュという物はあまり見かけないような気がする。そして替わりに活躍するのがトイレットペーパー。
思うに、イスラムがほとんどのインドネシアの人はトイレットペーパーを使わない。おまけに所得水準も低い。製紙メーカーとしては厳しいマーケットなワケで、その為にトイレットペーパーをテッシュとして売り出してるんでわ、と推察する。
そんなこたぁどーでもいいですね、スンマソン。

部屋に帰ってちょっと昼寝のつもりが、起きたらもう夕暮れ時。たぶんちょっと疲れてるんでしょ、第３ラウンドは諦めますか。

でまぁ、翌朝。
ゆったり起きて、迎えの車を待ちますか。

なんてぇ事にはならないのがワシの貧乏旅行。
オラオラ、いつまでも寝てんじゃねぇ、昨日の夕方サボっただろ、サクっと起きてストレッチしたらボード抱えて出撃だ。短い方のナンチャッテショートボードもレギュラーサイドで試してみなくちゃイカンのだ。

さすがに今回は９時までの１時間半か、10本か、どっちかで終了とする。
干いてる時間帯だが昨日の夕方よりちょっと奥で肩くらいのが割れてるじゃないっすか。波のおかげでソコソコ滑れる、遊べる。調子に乗って当て込んじゃったりして、けっこう楽しい一人だけの波乗りタイム。
考えてみりゃ、よっぽど幸運か、よっぽどプアーなコンディションじゃなきゃ一人だけで波乗りできるなんて（それも日曜に）日本じゃ考えられなかったよな。感謝感謝。ホントにアリガトーございます。

マッサージのオバサン。 けっこう絶妙。

ちょうど、９時に10本目を乗り終え、スッキリ気持ちよく最後のラウンドを終了。

シャワー浴びて、最後の荷造りして、朝飯食って、ちょうどお約束のお出迎えが来て、って段取りいいじゃねーか。気持ちいいぞ。ツリ目人種としてはこうこなくっちゃぁいけねぇ。

空港にも１時間半前くらいに到着。これまたスキッと出国手続きも済ませ、時間つぶしになんとなく入った待合いロビーのマッサージ屋も適度なモミ加減で大吉っす。
今度来た時も時間があったらこのオバサンに頼もう。（実際、翌日まったく凝った感じが残りませんでしたぜ。）

エアポート。こういうメジャーなポイントを滑る日は来るんでしょうか。

そんなこんなで短かったけど、ワシ的には中身の濃い肩慣らしトリップは終了。
サイズがないのもかえってよかったかもなー、なんて思ったりもして。

やっぱバリはお手軽かつ裏切りませんわ。

とはいいつつも、今度のトリップはちょっと長めにしたいもんですな。って今度はいつかなぁ？。