2004/01/11 : I Waited for You

さてこの旅も最終日です。
出発前は、１週間も一人で持つんかいなどといらぬ心配をしたワシであるが、なぁに始まってしまえばあっという間。波は小さかったけど、のんびり充分楽しめてるのだ。

最終日の今日は、シンゴとダイスケコンビはヒッカドゥアで遊ぶってことらしくツァー客はワシだけ。
寝ボスケ２名の待ち時間待ちもなく、定刻６時ヒッカドゥア出発。
途中のビーチを見る限りじゃ、昨日上がり始めたうねりはまだ続いてそうだ。つうかサイズ上がってるかも。

カバラナに着いたのはまだ日が昇る前。ホテルのスタッフも準備できてないだろうし、プランテーションをチェックすることにする。

をぉ、サイズ上がってる。風もない。やった最後に当たりましたよ。
セットで頭は軽く越えているようだ。メインのポイントは右側の岩場の更に先からブレイクし始めている。入ってるのは２～３名だけ。
腹が減ってるだろうジャヤには申し訳ないけど、こりゃすぐに入るしかないでしょう。

早速ゲティングアウトして一番アウトで待つ。
２～３本セットをやり過ごして様子を見る。なんとかイケそうな感じっす。
入ってきた中くらいのセットの２本目にパドル開始、サイズは頭チョイくらいか。
うひょひょ、ピークもさほど掘れずにテイクオフも苦労せず、癖のない波です。やっとサイズのあるので波乗りできてシアワセ。
アップスンダウンを繰り返し、カットバックも調子いい。実は今回、メインのロングは新しいのを調達。デカ目のサイズで遊べるハズの奴を持ってきたんだけど、やっと調子が出てきたって感じです。


今までの板は安定してる分、ちょいと動きが鈍いような気がしてたのだが、今度のは思った感じで動いてくれる。
すぐに10人くらい出てきたため、デカ目のセットだけ狙うことにして3～4本。一番でかいのは頭半くらいあったかも。

１時間くらいで潮があげはじめ、波が厚めになってきたところでライト側の奥、今回一番お世話になってきたポイントにパドルで移動する。
誰もいなさそうだしね。

サイズが上がり、こっちのポイントはアウトでコンスタントに頭半くらいのが割れている。だけど、いくつかあるピークがシフトしてどうもワシはリズムが合わない。
あっちゃ行けば、向こうが割れる、こっちにセットが入ればインサイドにいすぎてグチャグチャ、アウトで待つとぜんぜん入らない、みたいな繰り返し。
結局、１時間ほど粘ったけど調子いいのには当たらず、最後に乗れた頭半くらいのレギュラーで撤退。


Kabarana

いやぁ～、やっと満足できるサイズの波にありついて満足です。文句は云いましぇん。カミサマに感謝。

ジャヤとプランテーションで朝飯を食うことにする。べとべとにバターを塗りたくった弁当とも今日でお別れです。そう思うとなんか寂しい？いいえゼーンゼン。

ベトベトの朝飯食いながらカバラナの波をチェック。
もちろんサイズは上がっているけど、やはり地形が良くないのかライトはダメですね。うねりもシフトしてる感じで、セットを選ぶのが難しそうだ。

アウトに出てみると、予想以上にシフティ。
ワシは一番レフト側で波を待つことにし、アウトの岩場にうねりがぶち当たるのを目印にセットを狙うことにする。

　
今回唯一まともだったシークエンスショット。
どこぞのゲージンさんです。

ところが上手くはいかんモンですな。
アサイチはあんだけ楽しめたハズの板が言うことを聞かないと言うか、とにかくパーリングの嵐。かとおもえばスケグが滑っちゃったり、とにかくコケまくり。
もちろん乗り手のワシがイケナイわけだが、もうすっかりヘコんでしまって1～2本であがってしまいましたがな。その３倍はコケてるな、クソ修行が足りなすぎるわい。

せっかく最後にサイズが上がったっちゅうに、かなりほろ苦い最終日の波乗りってことになっちまいました。
まぁ、こういうとこがまた波乗りの面白いとこなわけだが。

　

そんなことで、自分的にはイマイチ納得がいかないわけだが、とりあえずサイズが上がってくれて、巻かれただけでもヨシとする。

昼飯はカバラナでフライドライス食って、あとはヒッカドゥアに戻って荷造りです。

今回お世話になったハイエース。


つうわけで、今回のスリランカトリップを総括してみるとだな、波は小さかったけど楽しませていただいた、ってことになる。

正直波自体はさほどスリリングなサイズは期待できんであろうことは、行く前からなんとなく予想できた。でもコンスタントに遊べるっていう予想はまぁ外れなかったし。
これがあぁた、日本だったら日程の半分はフラット覚悟でしょう。

おまけに水は暖かいし、透明度はバリあたりより上。飯は旨い。人間もワシが会った限りはフレンドリー。インドネシアがシーズンオフ（と言われている）この時期のサーフディスティネーションとしては確かにオススメです。

ただし、ヒッカドゥアだけで波乗りするとちょっとフラストレーション溜まるかもしれません。ここはちょっとくらい予算積んでもツァーガイドをお願いするべきでしょうね、って感じである。

「社長」のシリ。
頭いいよ、こいつ。

さて、無事怪我もなく旅も最終段階だ。シンゴ＆ダイスケと合流して、ヒッカドゥアをあとにする。

コロンボの近くのショッピングセンターに寄り道したりしつつも時間通りに空港に到着。コロンボは都会ですね。

シンゴ＆ダイスケ＠コロンボ空港。
またどっかで会いましょう。

さて、これで（日本の）冬場のスリランカはなんとなく感じがわかった。夜便なこともあって、案外移動時間のロスも少なそうだ。ワシ的にはこの季節の定番ディスティネーションとして認定させていただく。
次回はインド洋のうねりを楽しめるっちゅう5～9月にぜし来たいモンである。って、次回はいつなんだ？

　

ちなみに今回のサブタイトルは、
畏れおおくもマイルスデイビスの曲からいただきました。

　

本日のジャヤ

今朝のジャヤはじゃれ合う相手（シンゴ＆ダイスケ）がいないせいか、なんとなく静かで大人の雰囲気だ。
運転も心なしか大人しく、いつもショートカットする為に逆走する一方通行の道もきちんとちゃんとした道を使っている、ってあったりまえマジャン！

しかし、そこはさすがにバッカメーンのジャヤ先生。シブイ顔して、早めにヒッカドゥアを出て「ベーリナイスウーマン、イルマジャン」なコロンボで遊んで行こうと、ナニゲにワタクシを誘惑するのであった。

「ノーマネーマジャン」とつれない返事をしたら、ちょっとだけガッカリした表情のジャヤ35歳。まだまだバリバリの現役である。
　ところでジャヤ先生。この国の庶民の足であるトゥクトゥクに対しては激しい敵愾心を燃やしておられる。まぁ、商売敵だからね。
曰く、「ベーリ、デンジャラスマジャン！メニメニアクシデント、イーッパイヒトシヌマジャン！トゥクトゥクノル、バッカマジャン！」。
あのなぁ、ワシに云わせればジャヤの運転のほうが百倍危ないと思うんですけどぉ。

そんなわけで、ぜし次回もジャヤ様にお世話になりたいものであるので、クビになったりしないようにシリと仲良くやっていただきたいモンだ。
ワハハ、グーッバイマジャン！

せっかくなんで、ジャヤムービー(2.7Mb/QuickTime Movie)でジャヤの助手席に乗ったときの気分を味わって下さい。
調子いいときの運転はこんなモンじゃないですよ。

　

　

ZZ's Private Beach | Surf Trip Top