酔っぱらったおかげでぐっすり眠れたモンの、早朝にまたもやコーランで目が覚めた。
多分一晩中ガナってたんだろう。もう完全にトランス状態入ってますね、多分。

実質２日の超ショートトリップであるからして、今日もいつものインサイドポイントじゃタマランなぁ、ということで、アレフにサイズのでかそうなアウトサイド連れてけと前の日に頼んでおいた。

車でピックアップされ、いつもの村に行く途中でアレフが「S-Bay」をチェックしようと右にハンドルを切った。
それでなくてもガタガタの舗装道路から外れて、乾いた景色の中をポイントチェックに向かう。

photo : tetsu

ちなみにロンボクっちゅう島は隣のバリに比べるとなんとなく乾燥した感じがする。なんでもバリ、ロンボク、スンバワ〜と東に行くに従って次第に空気が乾燥するらしい。

いつものポイントよりワンサイズ以上大きいというS-Bayは、以前はシークレットとされていたらしいが、最近は比較的ポピュラーになっているとのこと。ただ、いつものポイントに比べると風の影響を受けやすいせいもあって、それほどの混雑ではないらしい。

昨日より更にうねりは落ちているっちゅうことで、このポイントをチェックすると。

上げ一杯の時間帯で、インサイドでは頭くらいのが、アウトはもっと大きそうなのが割れている。とりあえずサイズだけはありそうだ。ただし緩いオンショアが吹いている。
他に誰もいないのがちょっと心配だけど、カレントはたいしたことないとアレフが言う。
じゃ、ここにしますか。充分でしょ。

もちろんラマダン中のアレフは車で待機。２日間インサイドの力のない波でサーフしたテツから、鼻の穴を脹らませて先にゲッティングアウト。

ポイント全景 / Tetsu / photo : Aref

アウトに出てみると、昨日の風の影響が残っているのか、かなりボヨボヨした感じでピークもシフティ。うねりが来たかと思ったら直前でなくなっちゃったり、イキナリ手前で掘れあがったり。オンショアの風波みたいな感じ。
おまけにテツと２人だけなモンだから、テイクオフの位置が決めづらいっす。ただし、うまいことテイクオフできて、ちょっとバンピーな面をクリアーしてインサイドまで繋げばクリーンな面が待っている。サイズはやはり頭チョイくらいか。

岸から見て右にあるちょっとした岬のアウトがポイントで、ポイントから見渡すとレフト側に湾が広りなんとなく大崎のレフトかカブネあたりを思い出させる。でもいるのはワシラ２人だけ。

暫くすると、ローカルガイドに連れてこられたらしい日本のショートボーダーが数名入ってきた。でも、癖のあるブレイクに苦労したのか１時間ほどで撤退。
確かにショートには厳しい波かもしれん。それとも先客のロング２名がうっとうしかったのか。

ところが、ところがですよ、彼らが撤退したあと暫くして、風が止んだんだなぁ。
そして風が止んだと共に、面が整いピークが定まってきたんである。うひひ。

Tetsu / photo : Aref

多分干きに入ったせいもあるんだろうか、面は整ってきただけじゃなく、整った分だけサイズも上がったような気までする。アウトのテイクオフポイントでで頭半くらいあるんじゃないですかね。
力強くグゥッと後ろから押してくれるリーフブレイク独特の手応えっす。

インサイド　ZZ / photo : Aref

テイクオフからボトムターンしてリップを見上げるっちゅう、あぁ波乗りやってるぞっちゅうコンディション。
やっぱ、 これですよね。

Tetsu / photo : Aref

とは言ってもアウトからミドルセクションはカットバックで乗り繋ぐ、クルージングしやすい波。

前半はワシが調子よく波を捕まえられたような気がする。

（上・下とも）
ZZ / photo : Aref

だんだん干いてきたらしく、インサイドまで乗り継ぐと、最後のインサイドセクションがガッポリワイドに掘れてくるようになる。

調子に乗って何本か突っ込んでは潰されて、最後はボトムのリーフにしたたか背中をぶつけてしまいした。

テツとかわるがわる、何本乗ったことだろう、さすがにそろそろ（まさに）潮時って感じで、一足先に乗り継いであがらせてもらう。

そのうちテツもあがってきた。
「あー、久々に波乗りさせてもらいましたって感じですよー。」とご満悦の様子である。

Tetsu / photo : ZZ

一方アレフと言えば、日陰もない炎天下の中、車の中でのウェイティング心なしか元気がない。
ご苦労さんです。

Aref / photo :Ttetsu

出発まであとかたづけをして、もう１日残るテツが午後のラウンドに向かうのを送り出す。
ワシは夕方出発だし、今朝の余韻を楽しむとしましょうか。

観光用ではありません。そこらで人を乗せて走ってる現役の馬車。
photo : tetsu

そんなわけで、たった２日の貧乏丸出しショートトリップもなんとかカッコはついた。こんな短い日程で満足できる波に当てていただいたカミサマに感謝するしかないでしょう。
これで長いこと、断食ならぬ断波してきた甲斐があったというモンだ。

今度来るのはいつでしょか。

まぁ、年明け早いうちにでもまたきまーす。

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