翌日の朝は、ヨナが迎えに来た。ブディーを拾って途中のポイントもチェックしながら、結局いつものポイントに入る。

雨期にはいいのが立つらしい。

船頭はブディーと同じくらいのガキと言っていいくらいのやつなんだが、こいつがよく日本語をしゃべる。アレフたちはもともとオーストラリアンなんかのガイドから始めたらしく、あまり日本語は得意じゃない。

ZZ / photo : captain

「ワタシZZサンノシャシントルヨ、かめらカシテ」
おーありがたい。バッチリ撮ってもらいましょう。嬉しいなっと。
「ZZサンかかいシッテルカ？」
えっ？カカイって抱井さんのことか？知らんでどうする。同年代サーファーの星、元祖ジャパニーズソウルサーファーだ。
「ココ、キタネ。タケナカモイッショ。ワタシノぼーとダッタヨ。まがじんニワタシノシャシンノッタヨ」
へぇー、同じ船頭さんとはそりゃ光栄なこった。
「くろーどまきモキタネ。くろーどさーふぃんウマイネー、しょーとモろんぐモ。ZZサンウマイカナー、タノシミネー」
こらこら、ワシにプレッシャーかけてどうすんのよ。やなガキだ。

もちろんそんな邪気はないわけで、一所懸命フィルムがなくなるまで撮ってくれましたけどね。

サイズも手頃、だんだん調子も出てきて、インサイドで当て込んだりもする。
ZZ / photo : captain

午前中は肩くらいだが緩いオフで、シェイプもオッケー。
慣れてきたせいか、波の見切りもついてきて突き刺さったりしなくなったし、なかなか調子よく遊べた。

ロンボクの人たちはほとんどムスリムであるからして、男女関係は基本的に厳しいらしい。
でも結婚は早くて、アレフも１９で結婚したって言ってたし、ワシから見ればまだほとんどガキのブディも彼女がいる。
だが、結婚前にはもちろん「清い交際」なわけで、手をつなぐのがせいぜいなのがロンボクスタイルだそうだ。
日本も昔はそうだったし。
ちなみに今回後半ドライバーやってくれたヨナ（前回とは別人）は「ワタシハどろぼーすたいるネー」だそうだ。

ブディの彼女。
シャイです。

夜はアレフのうちでごちそうになった。
おとといやったナオキ君のローカルチキンがどうしても納得いかなかったらしい。
ホントはもっと旨いんだぞ、と。ついでに料理自慢の奥さんの腕も見せてやる、って意気込みだ。

そういや、前の日の帰り道にマンゴー買い込んでたし、今日いなかったのも買い出しかねて町に行ったってヨナが言ってたな。

招かれていったアレフのうちは、敷地の中に奥まっていて簡素だが、十分立派。子供もかわいい。
将来的にはショップをやるのが夢なんだと。できるもんなら応援したいモンである。

そしてローカルチキンだ。
おととい食ったのとは明らかに歯ごたえが違う。カレーとフライドチキンに料理された

一緒に出てきた鯖みたいな魚も、鯖の味噌煮の辛いやつ版みたいで旨かったっす。
自分で買っていったビールたらふく飲んで、ヘロヘロとなり、ホテルに送ってもらいそのままバタン。

翌日最終日。

すでに６ラウンド乗り倒したとあって背中と肩は既にパンパン。
せっかく持ってきたしぃ、練習しなきゃいけないような気もするしぃ、と7'2"のエッグで出撃。
しかして、朝から風が入ってマッシーだわ寒いわ、ドイツ人らしいビギナーの団体（ワシもビギナーだけどさぁ）がうっとうしいわで調子悪い。

ブディは最初ちょっと入っただけで、すぐボートにあがっちまう始末である。
ワシも相変わらずエッグに手こずり、２〜３本滑っただけでさっさと退散してしまいました。

そんなわけで、宿に帰ってまったり帰り仕度っす。

プールで塩抜き

つうことで、今回はなんとかサーフィンできたような気がする。次回はほかのポイントでも遊ばせてもらいたいモンだ。

左：ブディ今回もご苦労さん。早いとこ彼女ドロボーしろよ。

上：帰りの空港も雨にやられちまったなぁ。俺が帰るのがそんなに悲しいか。（わきゃない）

つうことで次はいつでしょか。とにかくまた来ます。

今回のサブタイトルはCCRの曲からいただきました。
アレフの車のオンボロカセットかでかかってたんだよーん。