powder trip 01-02

HAKUBA/ 2002 / MARCH

Bobby & Iizuka

今年は春が早いっす。
去年はエイプリルフールパウダーを味わえたわけであるが、もうさすがに来ないでしょう。
でも山はこれからだもんねー、つうか急いで味あわないと終わっちゃうー。
というわけで、平日野郎のワタクシであるが土日に休みをとってみた。

ま、うまくいけば遊べっかなー、なんて。
ところが、だ。
天気予報ではベースは雨。
土曜日は各地のゲレンデで雨だのみぞれだのと辛気臭いコンディション。

白馬方面も上に行っても、ガスるわ雪は重いわで、天気予報見ても翌日曜も同じようなコンディションっつうことだ。
賢明なミナサマは「あ、こりゃダメだ」とお帰りになられたのであった。

どーしよーかなー、やっぱワシも帰ろうか。
帰って久々に波乗りでもすっか。
白馬からイキナリ南房総なんてのも、なかなかのフットワークじゃねーの。

と一旦はココロは決まりかけたものの、どうやら海もイマイチらしい。
んー、どうしよーかなー。
と優柔不断の限りを尽くすワタクシであった。

しかして、飯食って風呂上がってみると、なんと！雪がちらつきはじめたのである。
よっしゃ、ここは帰ったところで別にグデグデするのが落ちであろう。
駄目でモトモト、どっか狙ったろ。

そういや、ボビーが取材で白馬にいるはずのT倉さんと遊ぶとか言ってたし。
つう分けで電話をしてみると、ボビーもこっちに向かうっちゅうことだ。
「とりあえずコルチナでしょ」
とのお言葉に素直に従い、コルチナの駐車場に向かう。

既に静かになったコルチナの駐車場で、途中で仕入れたお酒で一人乾杯。
降ったり止んだりする雪を見ながら寝袋に入ったのであった。

ピピピピと目覚まし代わりの携帯に起こされるのは、車中泊ではいつものこと。
おろっ？
なんか外がとっても明るいんですけどぉ。
あわてて車の外に出ると、青空が覗いてるじゃないの。
足元には20センチほどの新雪が積もってるし。

トイレのついでにゲレンデ方面にでると、これだぁっ！。

やった。わしは賭けに勝ったかも。
菓子パン咥えながら、ボビーと落ち合い、早速リフト乗り場に並ぶ日曜8時である。
そこそこ駐車場に車はあったのに、そんなせっかちなおバカさんはワシラだけらしい。
いいーんだもーん。こいつが生きがいなんだもーん。

と、そこに「ZZさーん」とおバカがまた一人、粉海チームのピンカド君の登場だ。
昨日は八方あたりを下から詰めたとかで、新雪大当たりだったそうな。

left : Pinkado & Bobby

そこへ、ワシラの板を目ざとく見つけたパトロールが、ニコニコ近づき「悪さしないで下さいよ」だと。

しませんよ、意地でもロープはくぐりませんとも。
だから来年、DBD復活してくれい！

さて街に待ったリフトの動き出し、イエーだの叫びながらリフトに乗り込むボビーのノリが好きよ。

さてこっから先は、お得意のゲレンデパウダー自慢話なんだが、一応バックカントリーレポートをメインにしとるワタシとしちゃぁ、ちょっと気がひけるから、読みたい人だけ読んでくれ。

目指す圧雪なしが売り物のコースをリフトから見ると、なんだかコブがうっすらと見えるっす。「なんだか底づきしそうだよねー」といいつつ2本目のリフトに並ぶ。まだ動いてないのだ。でも並ぶのだ。ナニがなんでも一番なのだ。こういう時の待ちってのは楽しいね。2本目も当然2人で一番乗りぃ。おまけに2人ともクリッカーだから無敵なのだ。そーゆーわけで、1本ノートラックに飛び込んで、思ったより底付きしなくてキモチイーのでハイタッチ。一番下まで降りて1本目を降りたら、向かいっかしのコースのリフトが動き出し、一人だけ先に乗られたけどクリッカーの威力でここも1等賞で叫びまくりのハイタッチ。みなさんこっちのオープンに気がつかないんで、もう1本端っこのノートラックいただいて、次はおんなじリフトで別の斜面の隅っこでこれまたノートラックでごちそうさん。ほんでもって、最初のコースはギタギタだけど奥の脇っちょはまだまだトラックがなくて、脇のツリーで当て込んで実はこのランが日陰で柔らかく、ずいぶんと気持ちよくて一番楽しかったりして。そんなことしてるうちに、さすがにどこのコースもギタギタなんだが、メインのコースのウォールにぶちかましの当て込み大会を3本ほど。で、南面なんかはもう融けちゃってきたんで、最後ってことで、さっき気持ちよかったコースの脇でもういっちょデザートいただいて、そのまま駐車場へ一直線。ワハハハッハハハハッハハ

って、わぁ、まだ10時ですよ。それじゃ、予定通り移動といきますか。

もう腹いっぱいなんだけどさぁ、まだ晴れてっし、こりゃ登れってことでしょ、しょーがねーなぁ。

途中で合流した「G」のお客の飯塚君と3台連れだって、某ゲレンデのロープウェイに乗り込む。
さっきのゲレンデの感じじゃ南面はもう終わってるだろなぁ。
ま、斜度はあるけど、登りの短いお手軽斜面だからデザートがわりにいただきますか。
ゴンドラ乗ってる間に、やっと天気予報どおりに雪がちらつきだしてきたし、ここはサクッと登ってサクッと滑って渋滞する前に帰るのが正解でしょ。
リフト1本乗りついで、登り出したのだがこれが深いの。
確実にコルチナより積雪量多いじゃん。膝は軽いでしょ。
ぐふふ、こりゃひょっとしてかなり楽しいんでないかい。

でもなんだか体が重い。重いっちゅうか力が入らん。
こりゃ、いわゆるシャリバテってやつですな。
考えてみりゃ、朝菓子パンみたいの1個とバームゼリーだけつーのは、朝飯は米食わないと1日もたない、日本人DNA100％のZZとしちゃぁ辛いわなぁ。
ピークのちょっと手前で他のパーティーのトラック拾えたもんの、結構疲れてピークの手前でドロップすることになる。

最初は唯一カメラをもってるワタシがすぐ下まで滑り込む。
んー、こりゃ軽いっす、深いっす。

次に飯塚君がドロップ。
続いてボビー。
二人ともおもっきさスプレーあげて、吠えながらオープンバーンを飛ばして行く。
うはははは、気持ちよさそー。
続いてワタシがツリー方面にラインどりをしてドロップ。
んー、軽い。底付きはまったくナシ。