扇沢ターミナル

というわけで去年と同様松本行きのあづさで私は私は新宿をたびだぁちぃ〜ますぅ〜。古くてスンマソン。
これまた去年と同様松本でイチロヲちゃんに拾ってもらい、ワシらは一路立山アルペンルートのとば口である扇沢へ。
ん〜、なんも雪ないっす。

軽く車中で仮眠し、明るくなってごそごそ支度をしていると2台のジムニーが次々に到着。

いつものようにアサイチ券売所に並ぶものの、改札に滑り系の人影はなし。

まぁ普通キャンセルするわねぇ。
トロリーバスもガラガラでサブプライムショックの影響か中国人の皆さまも見当たらない。
トロリーバスからケーブルカーに乗り継いで...ありゃ、ビンディングの角度が前後逆なのに気がついたりして、もう全然気合いが入ってませ〜ん。

例年は膝くらいまで雪が積もってる大観峰も全く雪がない。
これじゃせっかくの実況中継も嫌がらせ度ゼロでしょう。

ライブカメラも相変わらずガスで真っ白だし、ってあれ？ひょっとして雲も抜けてる？わ、わ、わ、ひょっとして万が一雲が抜けちゃったりして、気温が高いなら高いなりに秋からザラメの雷鳥沢？
なんて期待が一瞬胸をよぎる。

ドキドキしながら室堂平に到着〜。

はやる心を抑えて外に出てみればっ！
ちょうど雲が湧いてきて「はい〜、パノラマ終了で〜す」。
富山側からはどんどん雲があがってきて、あっという間に周りは真っ白。
まぁねぇ〜、そんなこったと思いましたよ。
みよ、これがバッドボーイズの実力だぁっ。

スノーシューを履く必要もなくツボ足で宿に向かう。
悔し紛れに途中の坂で初滑りしちゃったりして。
あの〜そこは階段なんですけど。

なんてことやってる間にもどんどん視界は悪くなる。
だはは、こりゃダメだ。

宿は1年ぶりのみくりが池。
しょうがないから食堂のパネル撮ってインチキ実況中継したれ。

まだチェックインができないんで、とりあえず食堂でイチロヲちゃん持参のiPod＆携帯ドックで波乗りビデオの鑑賞会。
全くナニやってんだかなぁ。

テレビ見たりしながらも窓の外が気になるワシら。やれちょっと明るくなったと言っては窓から外を覗き、やっぱ視界はないわと言っては引っ込む。

昼も過ぎてやっと部屋に入った瞬間に酒盛り状態です。
あれ？またちょっと明るくなった？あれ、視界もとれてるぞ。
ちょっと外見てみっかなぁ、と長靴に履き替えると....

こっちは本物実況中継

をををををを、なななんと！

雲抜けてるし！富山側雲ないし！薄日も射してるし！
こ、こりゃ雷鳥沢は無理としても、とりあえずその辺滑って写真だけでも撮っときゃなるまい。
ということで慌てて着替えて装備を整える。
この辺の手際良さはさすがバックカントリー慣れしてるボーイズの皆さんです。

雷鳥沢方面見ると3人ほどハイクしてるのが見える。
早いとこ滑っといたほうがいいと思いますよ〜。

ワシらはナンチャッテに徹して、いつもは無視するみくりが池のすぐ裏の斜面をとりあえず。
既に太陽は隠れてフラットライトで斜面が見えません。

とりあえずトレースが付いてない斜面めっけて行っちゃいま〜す、と滑り始めたものの昨日まで気温が高かったせいでカリンコリン。
シーズン最初の1本には厳しくあっという間に尻餅。
もう1本滑っとけ、って感じで慌てて登ってもう1本。

ここでやめときゃよかったんですけどねぇ、ついついもう1本下の斜面見たら滑れそうなんで1本。

上からまったく見えない隠れキャラをしっかり踏んで今シーズンの初ストラクチャー。
でもこれじゃ魂はいりません。

zz / photo : Ichirowo

とりあえず写真も撮ったし、この辺でさすがに大人になって宿に戻りますか、って登り始めたらこれが辛い。
はぁ、標高2500メートル近くでちょいといい感じに酒がは入ってるの忘れてましたぁ。
1歩登るごとにゼイゼイハァハァ、頭はグ〜ルグルたらグ〜ルグル。
脳内IKUZOリミックスが始まり、宿に着くころにはヘロヘロ。部屋に戻ってバタンキューです。

翌日からは冬型決まるのが確定。
翌朝も朝からガスティーな強風が吹き始めてたんで無理せず水曜日を待たずして1泊2日で撤退を決定。

ターミナルでイチカワ隊長率いる極悪水曜隊本隊を出迎えてから尻尾巻いて降りましたっと。
これから'08〜'09シーズンの幕開けなんだが今シーズンのWBBの前途は多難。
WBB本隊のミナサマは当然のように水曜日も宿で停滞であったらしく、遭難しなかっただけめっけもんと言うとこか。

ま、最初っから期待してなかったんでチョイとだけでも滑れたんで、WBBとしては満足すべきかな、ということで、でわまた来年。
う〜ん、今シーズンは混ざるのやめとこかなぁ(^^;;。